家庭内別居の夫婦の休日の過ごし方には、さまざまなパターンが考えられます。
また、夫婦の間に、子育てが必要な子どもがいるかどうかでも、休日の過ごし方は大きく変わって来ます。
では、家庭内別居の夫婦は、どのように休日を過ごしているのか、色々な角度から見ていきます。
以下は、家庭内別居の夫婦が、休日をどのように過ごしているのかを、挙げたものの一部です。
・夫婦一緒に過ごす
・家族一緒に過ごす
・子どもと出かける
・運動をする
・自分の世界にこもる
夫婦一緒に過ごす
まず、家庭内別居するくらい夫婦仲が冷え切っているにも関わらず、休日を一緒に過ごすという夫婦がいます。
その理由は、周囲へ『家庭内別居をしている』ということがバレないためのカモフラージュであることが多いです。
たとえば、いつも奥さんだけで旅行に行っていたり、旦那さんだけいつも家から出ていったりする様子をご近所さんに見られると、「家庭内別居しているのかもしれない」と噂になってしまう可能性があります。
このように、家庭内別居をしていると周囲にバレたくない夫婦は、わざと一緒に散歩したり、SNSなどで夫婦仲をアピールするような投稿をしたりします。
そして、特に世間体を気にする夫婦は、家庭内別居をしていることが周囲にばれるのを怖れて、一緒に行動するようにしているケースが多いです。
また、夫婦参加の行事などがある場合も、夫婦一緒に行動しています。
ここで言う夫婦参加の行事とは、親戚との集まりや、冠婚葬祭などのお呼ばれのことを指します。
このような場合には、お互いが「仕方のないこと」だと理解したうえで、行動していることが多いので、我慢できるのでしょう。
ですが、普段は家庭内別居をしていて、お互い干渉せずに過ごしているので、せっかくの休日を夫婦一緒に過ごさないといけないというのは、お互いの負担になりかねません。
なので、世間体を気にして、夫婦一緒に過ごすという夫婦は、「休日が来るのが嫌だ」と感じている傾向があります。
家族一緒に過ごす
休日を家族一緒に過ごすという夫婦には、家庭内別居を理解できない年齢の子どもがいる傾向があります。
家庭内別居を理解できない年齢の子どもは、だいたい中学校に上がる前くらいまでの子どもであることが多いです。
そして、まだ家庭内別居を理解できない年齢の子どもは、「なんで両親が仲悪いの?」「家族一緒に遊べないの?」と思う可能性が高いです。
さらに、このように子どもが感じるということは、子どもの精神発達的に良くない面が多いです。
このような事がないように、家庭内別居の夫婦でも、子どものことを考えている夫婦は、子どもの気持ちや発達のことをしっかりと考えています。
なので、夫婦の仲は冷めきっていても、子どもにはそのことを感じさせたくないという気持ちから、休日は家族一緒に過ごすという選択をしているのだと考えられます。
しかし、子どものために家族一緒に過ごすというのは、子どもが大きくなり、両親が家庭内別居をしていると理解できるようになるまでであることが多いです。
その理由は、子どもが家庭内別居を理解してしまうと、両親に気を遣わせてしまったり、逆に悲しさや寂しさを感じさせてしまったりする可能性が出てくるからです。
そのため、家族一緒に過ごすのは、子どもが小さいうち限定であることが多いのが現実と考えられます。
また、子どもが家庭内別居を理解している場合でも、イベントのときだけは、家族一緒に過ごすという夫婦の形も見られます。
たとえば、誕生日やクリスマス、年末年始などは、家族一緒にパーティをしたりお出かけをしたりすることがあります。
このイベント限定で家族一緒に過ごすという夫婦の形にも、『子どもが家族一緒に過ごすことを望むから』という背景があると考えられます。
このように、家族一緒に過ごすという家庭内別居の夫婦は、子どものために、理想の家族の形を作ろうとしている傾向があると推測できますね。
子どもと出かける
家族では過ごさないが、子どもと休日を楽しむという人もいます。
多くの家庭内別居の夫婦は、子どもが家族一緒に出かけることを望めば、夫婦揃って出かけます。
逆に、子どもが特に望まない場合は、子どもと出かけたい方が子どもを連れ出すということが多く見られます。
このように、家庭内別居の夫婦の多くは、子どもに罪はないということを分かっています。
なので、子どもにはしっかりと休日を楽しんでもらえるように、子どもと一緒にお出かけしたり遊びに連れて行ったりします。
また、子どもと一緒に出かけることで、自分も気分転換ができますよね。
子どもと楽しく遊んで、いっぱい笑うことで、家に帰ってからも家族の話題に困ることなく、楽しい時間を過ごせるようになると考えられます。
このように、しっかりと子どもが楽しめるように配慮したうえで、休日は子どもとお出かけをするという過ごし方もありますね。
運動をする
ここからは、子どもがいない家庭内別居中の夫婦、または子育てが終了して、子どもが家を出ている状態での家庭内別居中の夫婦の休日の過ごし方を見ていきます。
まず、家に夫婦2人きりでいるのが気まずいということを避けるため、休日は家に帰らないというパターンがあります。
そして、その口実として、運動をするということがよく見られます。
たとえば、ジムや水泳に行ったり、ジョギングや散歩をしたりするだけでも、十分口実になります。
なかには、初めは家にいない口実に運動をしていたが、だんだん運動の楽しさを感じ、今では運動が楽しみになっているという人もいます。
運動は、気持ちさえあれば簡単に取り組めることですし、結果的には健康な身体を保つために良いものになります。
さらに、運動を継続していると、ジムや散歩コースで知り合いができて、趣味や友達の幅が広がるなど、家から出る口実がどんどんできてくる可能性も高くなります。
自分の健康に気をつけつつ、気分転換もできて、さらには新しい趣味や友達ができる可能性がある運動は、家庭内別居の夫婦には特におすすめですね。
自分の世界にこもる
最後に、完全に外の世界をシャットダウンして、自分の世界にこもるという過ごし方があります。
この自分の世界にこもるというのは、自分の部屋に閉じこもるだけでなく、自分の趣味に没頭するということも含まれています。
たとえば、自分の部屋で一日中、本を読んだり、趣味のために家を出たり、とにかく1人で休日を過ごすということが見られます。
なかには、旅行が趣味という人は、相手に伝えず、フラッと旅行に出たきり何日か帰ってこないということもあります。
普通の夫婦では喧嘩になりかねないですが、家庭内別居の夫婦は、お互いに干渉しないことがほとんどなので、特に喧嘩になることもありません。
むしろ、お互い気兼ねなく1人になれて嬉しいという夫婦もいるのではないでしょうか。
ほかにも、自分の世界にこもるという1つのパターンとして、一日中寝るという人も見られます。
そのような場合は、せっかくの休日だということで、何をするでもなく、ただひたすら自分の部屋で眠って過ごします。
また、家庭内別居とはいえ、最低限の家事分担はしているという夫婦がほとんどです。
しかし、それでは奥さんが主婦の場合、家事などに追われて休みはないということがありますよね。
その場合には、奥さんは一日中何もせずに部屋にこもるということはなかなか難しいです。
一方で、家庭内別居の夫婦のなかには、ご飯や家事もそれぞれ自分で済ますという夫婦もいます。
そのような場合は、休日は家事もせず仕事もせず、本当に何もしないで過ごすということもできます。
このように、家庭内別居の夫婦がお互い何もせずに過ごしたい場合は、家事も何もしなくていいように分担したり、話し合いをしたりすることが必要になると考えられますね。
すると、主婦でもそうでなくても、自分の世界にこもって、休日を過ごすことができるようになりますよ。