仮面夫婦は芸能人に多いことが知られていますが、実は一般家庭にも多く存在するといわれています。
日ごろ、近所付き合いされる方は、よその家の夫婦がとても仲が良さそうでうらやましく感じることもあるかもしれませんが、ほんとに仲がよいのかは本人たちでないと分かりません。
では、仮面夫婦にはどのような特徴があるのでしょうか。
よくある特徴を取り挙げてみたいと思います。
仮面夫婦の特徴
仮面夫婦には以下のような特徴がみられます。
心当たりが無いかチェックしておきましょう。
・無関心・挨拶が無い
・家での会話は必要最低限
・相手の浮気
・生活リズムが合わない
・価値観が合わない
・相手の欠点にばかり目が行く
・セックスレスやスキンシップ不足
・仲の良い夫婦を演じる仲の良い夫婦だと思われている
・世間体を気にする
・喧嘩をしなさすぎる
・家庭内別居している
仮面夫婦の特徴:無関心・挨拶が無い
外面はおしどり夫婦のように見られますが、内面は夫婦として破綻している状態である仮面夫婦は、基本的な相手に対しては無関心です。
ですので、相手が休日にどこに出かけようと仕事から帰って来なかろうと、『ご自由にどうぞ』というような考え方をしている場合が非常に多いです。
また、相手に対しては無関心な仮面夫婦は相手がいても居なくても、あまり生活ぶりが変わりませんので『おはよう』や『お帰り』というような挨拶をすることもほとんどありません。
このように、会話のきっかけとなる挨拶をすること自体がまずない仮面夫婦は、同じ屋根の下で生活をしていても会話をすることもありません。
ですので、仮面夫婦はその日あった出来事や嬉しかったこと、辛かったことを共有することもなく感情を全て自分で解決するような状態であると考えられます。
仮面夫婦の特徴:家での会話は必要最低限
仮面夫婦は、基本的にお互いのプライベートに干渉したり相談事をしたりすることは、ほとんどありません。
ですので、家の中でも夫婦の会話は必要最低限のものしかなく、日常的な会話やバラエティー番組を一緒に見て笑い合うということはまずあり得ません。
しかし、子どもの行事やお互いの実家の集まりごとなど、仲の良い夫婦を装う必要がある場に出る際には、しっかりと話をして口裏を合わせた上で、仲の良い夫婦として周囲と触れ合います。
ですので、周囲からみる見た目とは対照的に、仮面夫婦はお互いのことをほとんど知りませんし、一緒にいない間に相手が何をしているのかやどこにいるのかも知らない場合が多いです。
そして、相手のプライベートなことに興味も持たないで詮索することもないところも、仮面夫婦の大きな特徴のひとつと言えるでしょう。
仮面夫婦の特徴:相手の浮気
相手の浮気が原因で、仮面夫婦になってしまうケースは非常に多いです。
と言いますのも、相手に浮気をされましたら誰でも傷つきますし離婚を考える人も少なくないはずです。
しかし、相手が離婚に同意しない場合や、お互いに離婚をしたいけれど子どもがまだ小さいために親の存在が必要だと考えて離婚をしない場合など、家庭によって事情はさまざまあります。
ですので、浮気によって片方、もしくは両方の気持ちが冷めてしまってはいても、離婚できない理由があって婚姻関係を継続している夫婦は、仮面夫婦になってしまいがちです。
ですが、世間体だったり子どもの学校へのメンツだったりと、気にするべき部分はたくさんありますので、仮面夫婦は夫婦間で気持ちは冷めていても、一歩外に出ましたら仲の良い夫婦を装うように心がけているケースが多いです。
仮面夫婦の特徴:生活リズムが合わない
夫婦の生活リズムがなかなか合わないと、仮面夫婦になってしまいがちです。
と言いますのも、一緒にいる時間が少ない状態ですと、夫婦というよりは同居人という考え方を持ってしまうことも少なくありません。
たとえば、夫婦が日中の仕事と夜間の仕事で働く時間帯が異なったり、平日休みと土日休みで夫婦の休みが異なってしまい、お互いの休みが合わなくて一緒に出かけることができなかったりしますと相手がいなくても不便を感じないようになってきてしまいます。
そうしますと、相手への気持ちが冷めてきてしまうだけではなく、他の異性や没頭できる趣味などに気持ちを持っていかれてしまうことも少なくありません。
ですので、生活リズムが合わない夫婦は仮面夫婦になってしまう前に、1日の中で少しでも共有できる時間を取れるように心がけることが大切です。
仮面夫婦の特徴:価値観が合わない
夫婦としての価値観が合いませんと、夫婦として進むべき方向や目標などを共有することができなくなってしまいます。
そして、どちらも価値観を譲ることができないけれど、子どもがいるために離婚をしなくないというような夫婦は仮面夫婦になってしまいがちです。
たとえば、子どもの教育方針で価値観が合わない夫婦は、最初は『勉強第一』とか『習い事に没頭させたい』というように、意見をぶつけ合うことが考えられますが、いつまで話し合っても平行線のままで譲り合うことができないと、いつしか話し合うことすらやめてしまうでしょう。
そして、夫婦で話し合うのではなく子どもに対して、自分の意見を押し付けるような状態になってしまいます。
仮面夫婦の特徴:相手の欠点にばかり目が行く
お互いに自分のことは棚に上げて、相手の欠点ばかりに目がいってしまうのも、仮面夫婦の特徴のひとつでしょう。
と言いますのも、お互いのことを認め合うことができない仮面夫婦は、どうにかして相手よりも自分の方が優位に立っていたいと思ってしまいがちです。
そうしますと、相手の欠点を見つけて弱みを握ったり、揚げ足をとるような行為をしたりすることで、自分の方が上だと思い込もうとします。
また、自分のことは棚に上げて相手の欠点を見つけては友人に愚痴ったり文句を言ったりして友人から共感を得ることで、より一層、自分に対して自信を持つようになります。
このように、パートナーの良いところは目に入れないようにして、悪いところばかりを探して見てしまうようになりますと、仮面夫婦になりかけている可能性がありますので注意が必要です。
仮面夫婦の特徴:セックスレス・スキンシップ不足
仮面夫婦になってしまう人たちは、何かの理由でセックスレスになったりスキンシップが不足していたりすることが非常に多いです。
と言いますのも、夫婦としての生活をしていく中では相手とのコミュニケーションを大切にしてスキンシップを取っていくことが非常に大切です。
ですので、このようにセックスレスになったりスキンシップ不足になったりしますと、身体だけではなく心の距離も広がってしまうことが多いです。
たとえば、お互いの仕事で生活リズムが合わなかったり子どもが生まれたりしたタイミングは、パートナーのことよりも仕事や子どもの方が大切になってしまっていることも少なくないでしょう。
そして、なかなかパートナーのことを気にかけてあげることができない状態が続きますと、セックスレスになったり、スキンシップ不足になったりしてしまいます。
仮面夫婦の特徴:仲の良い夫婦を演じる・仲の良い夫婦だと思われている
仮面夫婦は、自分たちの冷めた夫婦生活の日常が周囲にバレてしまうことを恐れています。
なぜならば、夫婦生活が冷めきっているにもかかわらず、夫婦を続けているには子どものためや世間体など、それなりに理由があるからです。
ですので、いくら家の中では会話をしない相手の欠点ばかりを探して指摘しているような間柄であったとしても、一歩外に出ましたら仲良い夫婦を演じます。
そして、なにかと意見がすれ違う仮面夫婦ですが、外面はおしどり夫婦を装うという考えは合致していることが多いですので、その部分だけは協力をすることができます。
さらに、仲のいい夫婦を装うためでしたら外でしたら楽しげに話したり、手をつないだりすることもできます。
なので、周囲の人からは他の夫婦以上に仲のいいおしどり夫婦だと思われることも少なくありません。
仮面夫婦の特徴:世間体を気にする・プライドが高い
世間体を気にして離婚をすることを避けている夫婦は、婚姻関係こそ継続させていますが、仮面夫婦になっていることが多いです。
また、夫婦のどちらか、もしくは両方がプライドが高いですと、離婚をすることが恥だと思っていたり自分の評価が下がると思っていたりして、離婚を選ばないケースも少なくありません。
また、子どもがいる夫婦は途中で子どもの名字が変わることが世間体が悪いという理由で離婚をすることを避ける場合もあります。
このように、その家庭によってさまざまな理由はありますが、離婚をしないで仮面夫婦になってしまう夫婦の多くは世間体を気にしたり、プライドを守ることが先行していたりすることが多いです。
ですので、このような仮面夫婦は子どもが成人したり仕事が退職を迎えたりしたタイミングを図って離婚をすることもあります。
仮面夫婦の特徴:喧嘩をしなさすぎる
夫婦は、お互いに同じ空間で生活をしていますと少なからず相手と意見をぶつけ合わなくてはならない時があります。
その内容は夫婦によって異なりますが、金銭面や教育面など、一生涯を共にするパートナーだからこそ意見をぶつけ合ってお互いの理解を深め合う必要があることもあるでしょう。
ですが、相手に気を遣いすぎていつまで経っても自分の考えを主張できない夫婦は、喧嘩をすることも言い合いをすることもありませんので、相手の本心を知ることもできません。
このように、いつまでも我慢を続けていてパートナーに対しても他人行儀な良い顔を続けている夫婦は、仲が悪いわけではありませんが、その名の通りお互いが『仮面を被った夫婦』になってしまいがちです。
ですので、夫婦は時にはお互いの考えをぶつけて理解し合うことも大切だと考えられます。
仮面夫婦の特徴:家庭内別居している
家庭内別居とは、同じ家庭で生活をしながら、全ての行動が別々で行われている夫婦のことです。
そして、家庭内別居をしている夫婦は生活をする時間帯やリズム、そして生活空間までしっかりと分けられている傾向があります。
たとえば、キッチンはひとつですが夫婦が別々に買い物をして自分が買ったものは決まった場所に保管をして別々に食事を用意したり、寝室はもちろん別で立ち入ることも禁止だったりしますと家庭内別居と言えます。
また、ひどい場合には一階と二階で夫婦の生活空間がきれいに分けられていたり、夫専用の廊下や妻専用のトイレがあったりと、家庭内別居をする夫婦は場所すら供用をしないようにきっちりと分けている夫婦も少なくありません。
このように、同じ生活空間にいながら別居状態である夫婦は、間違いなく仮面夫婦と言えるでしょう。