あなたの友人や職場の同僚などで逆切れしてしまう人はいないでしょうか。

逆切れされてしまうと、かなり言い方がきついので、
言われた方はいつまでも記憶にこびりついてしまいます。

できれば、逆切れされないように接したほうが無難ですよね。

そこで、今回は逆切れする人の心理と性格について
徹底解説していきたいと思います。

逆切れする人とは

逆切れとは、自分が怒られている際に相手に対して開き直ったような態度を取った上で、逆に相手に対して怒りを表すことを言います。

たとえば、上司に仕事のいい加減さについて怒られている際に、上司は同じ過ちをして欲しくないという理由から、何度も耳にタコができるほど同じことを繰り返し話していたとします。

すると、その話の長さや同じことを繰り返し何度も言われることに腹を立てた部下が、逆に話が長いことや同じことを何度も言うことについてキレたりします。

このように、根本の原因が仕事がいい加減だった部下にあるにもかかわらず、怒られている内容を反省するよりも相手に対して怒りを表す行為を逆切れと言います。

また、いつもは物静かで何を言われても言い返さないような人が、ある特定の話題を振られた途端に急に怒りをあらわにするようなケースもあります。

そのような時には、急にキレるという行為が逆ギレだと判断されるケースもあるでしょう。

逆切れする人の心理・性格

逆切れする人には以下のような心理や性格が関係しているといわれています。

・自分に自信がない
・自分が正しいと思っているのに理解してくれない
・相手を下に見ている
・責められたくない
・間違いを認めたくない
・指図されたくない
・威厳を保ちたい
・相手の言い方が気に入らない

逆切れする人の心理・性格:自分に自信がない

過去にあった出来事に強いコンプレックスを抱いていて、それが原因で自分に自信がない人は、他人に対して逆切れをする傾向が強いです。

このような行為は、弱い自分を守ろうとするために過度に強く感情を表してしまう結果の行為だと考えられます。

たとえば、仕事中に上司に怒られるということは、上司からしますと『もっと頑張ってほしい』とか『期待しているからこそ注意をしている』という場合が多いです。

しかし、自分に自信がない人からしますと、自分の頑張りを否定されたような気持ちになってしまうことも少なくありません。

そして、上司に対して『なぜ自分の頑張りを認めてくれないのか』という考え方になってしまい、逆切れをしてしまいます。

このようなケースですと、自分のことを認めてほしいという気持ちを、キレるという強い言い方をすることでしか伝えることができない、弱い考え方をしている人だとも言えるでしょう。

逆切れする人の心理・性格:自分が正しいと思っているのに理解してくれない

自分が完全に正しいと思っている意見を相手に否定されますと、逆切れしてしまう場合も多いです。

ただし通常、相手と意見がぶつかりますと冷静になって話し合いをして、どちらが正しいかや、お互いが納得できる中間で意見を落ち着かせることが賢明です。

しかし、完全に自分の意見が正しいと思ってしまっている人ですと、その意見を否定された瞬間に自分の考え全てを否定されたような気持ちになってしまいます。

そして、自分は絶対に正しいのだということを主張するために、相手に指摘されたことに対して逆ギレという態度をとってしまいます。

また、自分が正しいと思っている人は相手がそれほど強く否定をしておらず、反対意見を言う程度の言い方でもキレる場合もあります。

このような際には、相手は自分が正しいと思っている人の意見に反対していたわけではありませんので、逆切れというよりも一方的にキレたという言い方のほうが正しいかもしれません。

逆切れする人の心理・性格:相手を下に見ている

相手のことを下に見ている人は、相手から意見をされますと逆切れするケースが多いです。

たとえば、部下や後輩が自分に対して「あの仕事からしなくていいのですか?」というような意見をしてきた時には、「お前らに言われなくても分かっているよ」というように強い言い方で相手を敬遠します。

そして、それがたとえ相手に指摘されたことで自分のミスに気づいた場合でも、感謝の気持ちを言うことはまずなく、むしろ逆切れという形で強く言い返すことで自分のプライドを守ろうとします。

さらに、地位が同じはずの同僚であったとしても、仕事の成績が少し良いだけで自分の方が上だと勝手に判断をしまいます。

すると、仕事のミスを指摘されたり何かしら注意をされたりした際にも、「自分の方が仕事ができるのに」というような考え方になってしまって、注意をした同僚に対して逆ギレします。

また、たとえ上司に対しても気が弱くて、注意をしてこないような優しい上司に対しては逆切れすることもあります。

逆切れする人の心理・性格:責められたくない

逆切れする人は、自分の失敗やミスを相手に責められることを恐れて、逆切れしている場合もあります。

と言いますのも、逆切れする人は多くの場合、自分の失敗やミスに気づいていると考えられます。

ですので、自分が気づいているからこそ、その失敗やミスを責められることをひどく嫌います。

たとえば、小学生が母親に「宿題をやりなさい」と怒られた際に「今やろうと思っていたんだよ」という形で逆切れするケースはよくある話です。

このように、人は自分が分かっていることを他人から言われることを非常に嫌だと感じる傾向があります。

そして、そのことについて責められたくないために、「そんな失敗やミスは言われなくても気づいていたよ」というような言い方をして、相手から強く責められる前に言い返すという方法で自分のことを守ろうとします。

つまり、責められたくないために逆切れをする人は、自分自身の弱さを隠そうとしていると考えられます。

逆切れする人の心理・性格:間違いを認めたくない

前述の通り、逆切れする人は自分自身の弱い気持ちを隠そうとするために、逆切れをする傾向があります。

ですので、自分自身で失敗やミスに気づいていたとしましても、間違いを認めたら謝ったりすることが嫌なために、逆切れをする事で相手に強い姿勢を見せつけていると考えられます。

このような場合、逆切れする人はキレるだけではなく、自分のミスを認めないために相手に罪をなすりつけることも少なくありません。

また、自分よりも立場が低い後輩や部下に対しては特に、罪をなすりつけがちになります。

ですので、このような逆切れする人の後輩や部下という立場にあって、責任を押し付けられた経験がある人もいると思います。

このように、逆切れする人は自分の間違いを認めないため、周囲からも信頼が薄く、頼りにされることも少ないでしょう。

さらに、責任をなすりつけられたくないために、周囲の人からも近づきたくないと思われがちです。

逆切れする人の心理・性格:指図されたくない

逆切れする人は、相手から指図や指摘をされること自体を好まない場合が多いです。

たとえば、前述のとおり『自分が正しいと思っている』というタイプの人ですと、相手から指摘されることを極度に嫌います。

ですので、怒られたり注意をされたりするだけではなく、ただ単に『こうではないか』と軽く指摘されただけでも気分を害してしまいます。

そして、相手から指摘された時の言い方の何倍もきつい口調で逆切れをします。

また、自分が一番というように考えている自己中心的なタイプの人は、誰かに『こうしてほしい』と、自分がやっていた仕事の方法を変えるようにお願いをされるだけでも不服と感じてしまうこともあります。

そして、お願いされた内容はさておき、指図をされたことについて、相手に怒りを表します。

このように、相手はお願いをしただけで指図をしたつもりはないのですが、自己中心的なタイプの人には指図をされたと感じてしまうことも時にはあります。

逆切れする人の心理・性格:威厳を保ちたい

逆切れをする人は、自分自身の威厳を保ちたいという保身の気持ちから、このような行動に出る場合も考えられます。

たとえば、亭主関白な傾向がある父親が、母親や子どもたちから『お酒を飲みすぎだ』とか『タバコはやめて』というような注意を受けますと、威厳を保ちたい父親は『誰のおかげで生活ができているんだ』というように逆切れをします。

しかし、このような場合、母親や子どもたち家族は父親の身体のことを心配して、お酒やタバコはやめたほうが良いと言っていると考えられます。

ですので、家族からしますと「せっかくお父さんの身体のことを思って言っているのに」と、父親が理解をしてくれないことにガッカリしてしまうでしょう。

ですが、たとえ家族の気持ちがわかっていたとしても、自分の威厳を保たなくてはならない父親は、強気な態度をとって自分が家族の中で一番強い存在なのだということをアピールしようという保身の気持ちが働いてしまいます。

逆切れする人の心理・性格:相手の言い方が気に入らない

相手の言い方が気に入らない場合に逆切れをするという人は多いのではないでしょうか。

と言いますのも、通常ですと注意をする側の人も最初は相手のプライドを逆なでするような言い方は避けることが多いでしょう。

しかし、中には最初から嫌味ったらしく重箱の隅をつつくようにミスを指摘してきたりする人もいます。

このように、相手に陰険で嫌がらせのような言い方をされますと、誰でも言い返したいという気持ちになってしまうでしょう。

また、相手がそのつもりはないが、こちらの気に触る言い方をしてしまったというケースも考えられます。

たとえば、「この仕事まだやってないの?」と言われますと、こちらからしますと『こんな仕事もまだ終わってないの?』と言われているようにも捉えかねません。

しかし、相手は『終わっていないなら手伝おうか?』という意味で言った可能性もあります。

このようなすれ違いが、相手の怒りをかってしまうことも少なくありません。

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