職場や学校などに必ずいるのが支配欲が強い人です。人間社会において、支配する側と支配される側というのは自然の摂理なのかもしれませんが、誰もが支配されたくないと思うのが普通ではないでしょうか。

ですが、支配欲が強い人は相手の気持ちを考えずにやたらと支配しようとしてきます。
はっきり言って、こういう人に目を付けられるとめんどくさいです。
できれば、そんな人とは関わりをもちたくないですよね。

場合によっては、恋人や結婚相手が支配欲が強い人だったなんてこともあります。

そこで、今回はどうしたら支配欲が強い人から逃れられるのか、支配欲が強い人の特徴と心理と対処法についてご紹介していきます。

支配欲が強い人の特徴・心理

支配欲が強い人の特徴と心理は以下の通りです。

・攻撃的
・自己中心的
・コミュニケーションが下手
・自分がすべて正しい
・恋人への束縛や干渉が激しい
・負けず嫌い
・自分に自信がない
・いい人を演じてしまう
・何でも把握したがる
・完璧主義者
・物欲が強い
・自分から謝ることができない
・実は小心者
・傷つきたくない

支配欲が強い人の特徴・心理:攻撃的

支配欲が強い人は、相手に対する態度が攻撃的な人が多いです。

たとえば、支配欲が強い人は相手に何かをお願いごとをする時にも『?しろ』とか『?をやれ』というような命令口調になってしまいがちです。

また、支配欲が強い人は言葉だけではなく行動も暴力的な傾向があり、時には殴ったり蹴ったりする事で相手を自分の都合がいいようにコントロールしようとする人もいます。

このように、相手のことを攻撃的な態度で支配しようとする人は、家庭内で暴力を振るったり職場でモラハラをしたりする可能性がありますので、このような人には極力かかわらないようにすることが賢明でしょう。

支配欲が強い人の特徴・心理:自己中心的

相手に対する支配欲が強い人は、自分さえ良ければそれでいいというような自己中心的な性格をしている傾向があります。

と言いますのも、支配欲が強い人は自分の都合が良いように物事を進めるために、相手に対して威圧的な態度をとったり自分のいいなりになるように仕向けたりすると考えられます。

そのため、支配欲が強い人は自分の都合のいいように動いてくれる人に対しては比較的、優しく接する一方で、口ごたえしたり反抗したりしてくる人に対しては厳しい態度を見せることも少なくありません。

このように、支配欲が強い人は自己中心的な性格をしているため、相手の気持ちは全く考えない行動をすることが多いです。

支配欲が強い人の特徴・心理:コミュニケーションが下手

支配欲が強い人は、コミュニケーション能力が低い可能性があります。

と言いますのも、相手のことを支配しようとする行為は、上手に相手とコミュニケーションをとることができないために、無理やり相手を自分の元に置いておこうとしていると考えられます。

つまり、コミュニケーションが下手な人は相手に一緒にいて欲しいけれど、上手に話せなかったり甘えられなかったりするために『ここに居ろ』というような強制する言い方をしてしまうのでしょう。

このように、コミュニケーションが下手なことが理由で、相手のことを支配するような行為をしてしまう人に対しては、こちらが理解を示して寄り添ってあげるような対応をすることも必要です。

支配欲が強い人の特徴・心理:自分がすべて正しい

支配欲が強い人は、自分の考えがすべて正しくて、自分は何よりも大切にされる存在だと考えている可能性があります。

そのため、自分と違う意見を言う人や反論してくる人に対しては威圧的な態度をとってしまいがちで、相手が意見を変えてくれるまでは一歩も引くことができません。

しかし、逆に自分の意見に賛同してくれる人に対しては、自分が持っている価値観や考え方をすべて押し付けてしまうことも多く、自分に理解を示してくれる人のことは利用価値があると判断して、強く支配しようとする傾向があります。

そのため、一度でも支配欲が強い人の意見に賛同しますと、他の議題の際にも賛同することを強要されることが多く、もしも反対意見を言った場合には急に冷たくなったり威圧的な態度を取られたりすることも少なくありません。

支配欲が強い人の特徴・心理:恋人への束縛や干渉が激しい

支配欲が強い人は、特に恋人への束縛や干渉が激しい傾向があります。

なぜならば、支配欲が強い人は相手が恋人という立ち位置になったことで、恋人が自分のすべてに理解を示して受け入れていると考えているからです。

そのため、恋人が自分の思い通りに動くことが当たり前だと思っていますので、恋人が少しでも自分の思い通りの行動をしないと行動や交友関係を制限しようとします。

そして、恋人が思うような行動をしない度に、支配欲が強い人の束縛や干渉はエスカレートしていき、ひどい場合には家から出ることすら制限をする事で恋人のことを支配しようとすることもあります。

支配欲が強い人の特徴・心理:負けず嫌い

支配欲が強い人の中には、負けず嫌いな性格が相手のことを支配しようとする気持ちにつながってしまう人もいます。

たとえば、支配欲が強い人が友人と同じ女性に好意を寄せてしまいますと、女性の気持ちを尊重するよりも友人に負けたくないという気持ちが優ってしまいます。

しかし、真っ直ぐに想いを伝えてフラれてしまいますと、友人に負けてしまう可能性が高くなりますので、無理やり女性のことを支配する事で友人よりも先に自分のものにしようとします。

このように、支配欲が強い人は負けず嫌いな性格が強いために、相手の気持ちに配慮することなく負ける前に無理やり物事を進めてしまう傾向があります。

支配欲が強い人の特徴・心理:自分に自信がない

相手のことを無理やり支配しようとする行為は、自分に自信がないことへの表れとも言えます。

なぜならば、自分に自信がない人は正当な方法では自分が期待する結果を得られないと考えているからです。

そのため、威圧的な態度をしたり強い言葉をかけたりする事で、無理やり相手を自分の都合の良いようにコントロールしようとしていると考えられます。

そして、支配欲が強い人な威圧的な態度によって怖気付いた人が、自分の思い通りの行動をする事で満足感を得ようとしています。

このように、相手を支配する事で満足感を得る人は、このような方法でしか自分の存在価値を見出すことができないのでしょう。

支配欲が強い人の特徴・心理:いい人を演じてしまう

支配欲が強い人は、最初は相手に対する態度が必要以上にいい人である場合が非常に多いです。

なぜならば、相手のことを支配するためには、まずは相手に油断をさせて自分に対して好感を持たせることが大切だからです。

そのため、初対面の人や交流が少ない人に対しては、支配欲が強い人の特徴とも言える『威圧的な態度』や『自己中心的な性格』は封印して、懐深い良い人を演じていることも少なくありません。

ただし、相手が自分に理解を示したり恋人や配偶者のように自分の手中に収まったりしますと、急に態度を翻して自分勝手な要求を強要してくるようになりますので、必要以上に親切でいい人に対しては注意することも大切です。

支配欲が強い人の特徴・心理:何でも把握したがる

支配欲が強い人の多くは、相手のことを何でも把握したがる傾向があります。

このような特徴は、特に恋人や配偶者のように支配欲が強い人が束縛をしたがる相手に対して見られることが多いです。

たとえば、支配欲が強い人は恋人の仕事やプライベートのスケジュールを把握するために、時間がある度にメールや電話を強要したり、交友関係を把握するためにこまめに恋人のスマホをチェックしたりします。

また、メールの通知が鳴るたびに『誰から?』というようなことを聞いてきますので、相手からは面倒だと思われてしまうことも少なくありません。

支配欲が強い人の特徴・心理:完璧主義者

支配欲が強い人の中には、完璧主義な性格が他人のことを強く支配したいと思ってしまう気持ちに影響している人もあります。

たとえば、仕事を完璧にこなすことを心がけているのに、目の前で適当に仕事をしている同僚がいましたら、支配欲が強い人は自分が考える仕事に対する意識や考え方を押し付けてしまうでしょう。

そして、自分のように完璧に仕事をこなすことを相手に対しても強要しようとしてしまいます。

このように、適当に仕事をしている人に対して注意をすることは良いことですが、人によって仕事のやり方は違いますので、仕事に対する意見を相手に押し付けて自分の思い通りに物事を進めようとする行為は正しいとは言えないでしょう。

支配欲が強い人の特徴・心理:物欲が強い

支配欲が強い人は、物欲が強い傾向があります。

と言いますのも、支配欲というのは人に対してだけではなく物に対しても表れることが多いです。

そのため、自分の物は誰にも貸したくないという気持ちが非常に大きいですし、自分の物ではなくても何か欲しいと思った物がありましたら、何が何でも自分の物にしなくては気が済みません。

たとえば、友人が持っていたブランド物のバッグが可愛いと思いましたら、自分も手に入れなくては気が済みませんので、たとえ家計に響くことになったとしても、物欲が優ってしまい、かなり無理をして購入をしてしまいます。

このように、物欲が強い人は何よりも欲しいものを手に入れることを優先させるため、たとえ借金をしたり副業をしたりしてでも、自分が欲しいと思った物は手に入れることで満足感を得ようとしています。

支配欲が強い人の特徴・心理:自分から謝ることをしない

支配欲が強い人は、自分が悪いことをしたとしても自分から謝ることはまずあり得ません。

なぜならば、支配欲が強い人は基本的に自分に好意を寄せる人や自分の意見に理解を示してくれる人のことは『自分のもの』だと思っていますので、自分の思い通りになるものに対して謝る必要はないと考えているからです。

また、相手の意見も聞かないで他人を支配するほど自分の考え方や行動に自信を持っている人は、そもそも自分のしたことが間違っていることだと認識していない可能性もあります。

そのため、支配欲が強い人は相手に対して自分から謝る理由も必要性もないと思っていますので、何があっても申し訳なさそうな態度をすることすらなく、非常に堂々とした振る舞いをしています。

支配欲が強い人の特徴・心理:実は小心者

支配欲が強い人は、実は小心者である可能性があります。

と言いますのも、他人のことを支配しようとする気持ちは、相手の気持ちを知ることで自分が傷ついてしまうことを恐れている臆病な気持ちの表れだとも考えられます。

たとえば、小心者は友人と一緒に遊びに行きたいけれど、もしも断られてしまった時に自分が傷ついてしまわないかを不安になってしまいます。

そのため、友人に対して『この日は空けといてよ』というように時間を作ることを強制することで約束を必ず果たさせるような言い方をしてしまいます。

そして、このように相手が断れないような空気を作るために強要する言い方をすることで、断られることを避けようとしている心理もあるのだと考えられます。

支配欲が強い人の特徴・心理:傷つきたくない

相手のことを支配しようとする気持ちは、自分が傷つきたくないという気持ちの裏返しだとも言えます。

なぜならば、相手の言葉や行動によって傷つくことを極度に恐れている人は、あらかじめ対処をすることで自分が傷つく可能性がある事柄を避けようとしているからです。

たとえば、友人を食事に誘う際に支配欲が強い人は『一緒に行くよね?』というように、一緒に食事をすることを当たり前のような言い方をして、相手が断りにくい雰囲気を作り出します。

このように、支配欲が強い人は自分が傷つくことを避けるために、相手に対して威圧的な態度をとったり一緒にいることを強要したりして安心感を得ようとする傾向があります。

支配欲が強い人の対処法

支配欲が強い人の対処法は以下の通りです。

・適度な距離をとる
・自分の意見は強く持つ
・何を言われても聞き流す
・否定しない

支配欲が強い人の対処法:適度な距離をとる

自分の身近に支配欲が強い人がいましたら、適度な距離をとって生活をするように心がけることが大切です。

と言いますのも、支配欲が強い人に近づきすぎますと、自分も支配の対象にされてしまいかねません。

また、支配欲が強い人は相手の感情や行動をコントロールすることが上手いですので、こちらの気持ちを蔑ろにしてまで、支配欲が強い人の都合のいいように利用されてしまう可能性が非常に高いです。

そのため、支配欲が強い人の支配下に入らないためには、極力、近づかないようにしておき、会話も必要最低限に抑える必要があります。

支配欲が強い人の対処法:自分の意見は強く持つ

相手のことを支配しようとする気持ちが強い人と接する時には、自分の意見は強く持っておくと良いでしょう。

なぜならば、支配欲が強い人は自分の意見に賛同したり応援したりしてくれる人のことを支配の対象にしようとする傾向があるからです。

そのため、自分の意思をしっかりと持って、はっきり主張する人に対しては、支配欲が強い人はあまり深く関わろうとはしない場合が多いです。

そして、支配することができないと判断しますと、意見を押し付けてきたり威圧的な態度をとったりすることもなくなります。

ですので、もし自分が支配欲の強い人に巻き込まれかけたときには、自分の主張はしっかりとすることで相手の支配から逃れることができるかもしれません。

支配欲が強い人の対処法:何を言われても聞き流す

支配欲が強い人に対しては、何を言われても聞き流すようにすると良いです。

と言いますのも、支配欲が強い人はよく命令口調で物事を指示してくる傾向がありますが、その指示を守らなくてはいけない義務はありません。

さらに、真面目に聞いていると支配欲が強い人からの要求はさらにエスカレートしていく可能性が高いです。

ですので、支配欲が強い人から自分勝手な要求をされたり理不尽な命令をされたりした時には、適当に聞き流して相手にしないようにすることをおすすめします。

そうしますと、支配欲が強い人も自分の思い通りにならない人のことは相手にしなくなりますので、支配下に置かれることもなくなるでしょう。

支配欲が強い人の対処法:否定しない

支配欲が強い人の中には、前述のとおり小心者で自分に自信を持つことができないために、相手に対して威圧的な態度をとってしまう人もいます。

そこで、このようなタイプの人に対しては、相手の行為や考え方を否定しないで、ある程度は受け入れてあげる心の広さを持って接すると良いです。

そうしますと、支配欲が強い人も自己肯定をすることができるようになり、相手を威圧しなくても人間関係を築くことができる方法を見出していくことができるようになります。

ただし、相手のことを支配することで自分の思い通りに物事を進めようとしている人に対しては、肯定するような態度をとってしまうと、支配欲がエスカレートしてしまいますので、相手の性格や支配欲の根本的な要因を把握しようとすることは非常に大切です。