打たれ弱い人は普段は元気で気さくな人だったりすることもあるので、一見、打たれ弱い人間のように思えないこともあります。ですが、人間関係などでトラブルが生じたりすると気にしてしまい、もともとの打たれ弱い気質が表面化してしまうので立ち直れない傾向があります。
そして、こういう打たれ弱い人がメンタルを強くするのは難しいです。
もし、あなたの周囲にこのような打たれ弱い人が現れた場合、どのように接したらいいのか悩んだりしませんか。
そんなお悩みのあなたに打たれ弱い人の特徴と接し方についてご紹介していきます。
打たれ弱い人の特徴
打たれ弱い人の特徴は以下の通りです。
・感受性が強い
・大げさに受け止める
・すべて「自分のせい」と考えて落ち込む
・攻撃的になってしまう
・自分の意思を表さない
・相手に丸投げする
・マイナス思考
・保守的な性格
・いつも言い訳ばかりいう
・人の言動に過敏に反応する
・叱られ慣れていない
・プライドの高い人
・責任感が強い
・他人の評価を気にする
・自信がない
打たれ弱い人の特徴:感受性が強い
打たれ弱い人は、感受性が強い傾向があります。
と言いますのも、感受性が強い人は繊細で傷つきやすくて、他の人に比べても怒られた時などには何倍も落ち込んでしまうことが多いです。
たとえば、小さなミスをして職場の上司に怒られた際に、普通の人なら謝罪をして次に同じミスをしないようにしたら、それでよいと思えるような小さなミスでも、感受性が強い人はひどく落ち込んでしまって立ち直れなくなってしまいます。
また、打たれ弱い人は、このように大したことないミスで心底落ち込んでしまうため立ち直りも遅くて、周りの人からは『こんなことでいつまで落ち込んでいるのだ』と思われてしまいます。
さらに、落ち込んでいることで他のことに集中できなくて、また同じミスを繰り返したり、もっと大きなミスをしてしまったりと、一度のミスを起こしたことによって悪循環を招いてしまうことも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:大げさに受け止めてしまう
打たれ弱い人は、大げさに物事を受け止めてしまう傾向があります。
そのため、相手が思っていることや伝えたかったことよりも、大げさに解釈してしまいますので、相手の想像以上に傷ついてしまうことも少なくありません。
たとえば、仕事の件で上司が軽く注意をしたつもりでも、打たれ弱い人は過大解釈をしてしまって、ひどく怒られてしまったと思ってしまいます。
そうしますと、上司が言いたかったことも正確に伝わっていないですし、何よりも過剰に落ち込まれてしまいますと、その後の仕事にも影響してしまいます。
ですので、打たれ弱い人に注意をしたり何かを伝えたかったりする場合には、かなりやんわりと遠回しに話をしなくては、こちらの伝えたいことが伝わらない可能性が高くなります。
打たれ弱い人の特徴:すべて「自分のせい」と考えて落ち込む
打たれ弱い人は、自分の身の回りで起こった悪いことや大変なことは、全て「自分のせい」と考えて落ち込んでしまうタイプの人が多いです。
ですので、他人の責任も自分の責任だと勝手に勘違いしてしまうことが多くて、自分に関係ないことで落ち込んでしまいがちです。
たとえば、体調不良で1日仕事を休んだ次の日に出社したケースで、前の日にあったトラブルでみんなが慌ただしくトラブルの対応に当たっているという場面に遭遇すると、打たれ弱い人は『自分が昨日休まなかったら…』というように考えてしまいます。
この場合、もしかしたら休まなかったことで結果は変わっていた可能性はありますが、その可能性はかなり低いですし、周りの人はそのようなことは全く思っていないでしょう。
しかし、打たれ弱い人は自責の念に駆られてしまって、同僚や上司に謝り歩いたりトラブルの対応は全て自分がやると言い出したりしてしまいます。
打たれ弱い人の特徴:攻撃的になってしまう
打たれ弱い人の中には、他人に攻撃的になってしまう人もいます。
前述のとおり、自分のことを責めたり過大解釈して落ち込んだりしてしまいがちな性格からは、他人に攻撃的になるということは想像しにくいかもしれません。
しかし、打たれ弱い人は他人から注意されたり評価されたりすることを極度に恐れている傾向がありますので、そのような時には相手に攻撃的な態度をとることで自分の方が強い存在なのだということをアピールしようとします。
ですので、打たれ弱い人は、たとえば相手から自分の弱みを突かれた時などには、相手の言葉のひとつひとつに過剰に反応してしまって怒り出したり暴言を吐いたりしてしまうことも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:自分の意思を表さない
打たれ弱い人の中には、自分の意思を表さない人もいます。
どういうことかと言いますと、自分から意思表示をしない人は、何を言われても言い返さなかったり嫌だということを言わなかったりします。
ですので、相手がより一層きつい言葉をかけてきやすくなってしまう傾向があり、意思表示をしないことによって必要以上に相手から強く当たられることも多いです。
また、相手が強く言っていない場合でも自分が反論したり意思表示をしなかったりするために、相手の言葉が強く聞こえてしまうことも少なくないでしょう。
このように、常に自ら身を引いた状態で相手と接しているため、打たれ弱い人は他人から言われる言葉のひとつひとつに傷ついてしまうのだと考えられます。
打たれ弱い人の特徴:相手に丸投げする
打たれ弱い人は、『任せる』というな相手に丸投げする言葉が口癖であることが多いです。
なぜならば、打たれ弱い人は前述のとおり自分に意思がなくて、相手に対して意思表示をすることがほとんどないからです。
ですので、相手から意見を求められたり選択を迫られたりした場合でも、いつも『任せるよ』といって相手に決断を丸投げしてしまいます。
たとえば、食事に行くとなった際に『どこに行きたい?』と聞いても『どこでもいいよ』と答えられますと、行きたくないのかなと思ってしまう人も少なくないでしょう。
また、『今日何食べたい?』と聞いても『なんでもいいよ』と言われることを想定した上で、『和食と洋食どっちがいい?』というように丁寧な聞き方をしてくれる人に対しても『どっちでもいいよ』というように無気力な返事をしてしまい、相手に嫌な思いをさせてしまいがちです。
打たれ弱い人の特徴:マイナス思考
打たれ弱い人は、いつもネガティブでマイナス思考な傾向があります。
ですので、相手から言われる言葉が全て嫌味に聞こえたり、小さい注意もひどく怒られたような感覚に陥ったりしてしまいます。
また、打たれ弱い人は思い込みが激しい傾向もありますので、相手の行動や発言を勝手に自分でネガティブな方に解釈してしまうことも少なくありません。
たとえば、休日に友人と出かける約束をしていたにもかかわらず、当日の朝に友人から『急用で出かけられなくなった』と連絡が入りますと、ネガティブな人は『他の友人に誘われたから、そちらを優先させたのだ』というように、相手から何を言われたわけでもないのに勝手にマイナスの方向に考えを進めてしまいます。
このように、ネガティブな人は勝手に激しい思い込みをする事で、落ち込んでしまうことが多いです。
打たれ弱い人の特徴:保守的な性格
打たれ弱い人は、自分が前に出ることができなくて、いつも保守的な態度をとっている場合が多いです。
ですので、自分の意思表示をはっきりと示すことができなくて、相手からの行動や言動に対しての対応ばかりしているため、意見を押し付けられたり言いたいことを言われたりしてしまって、傷つけられてしまいがちになります。
このように、保守的な性格の人は相手から言い返さないと思われていますので、多少強い言葉をかけても大丈夫だと思われている可能性が高いです。
そして、保守的な人はイライラしたりストレスを抱えていたりする人から、そのストレスを発散させるための対象として見られてしまうことも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:いつも言い訳ばかり言う
打たれ弱い人は、他人から怒られたり注意されたりすることを、異常に恐れている傾向があります。
なぜならば、打たれ弱い人は相手からの言葉のひとつひとつを重く受け止めてしまいますので、できることなら相手から責められるような話はされたくないと思っているからです。
ですので、ミスをしてしまった時やトラブルが発生した時などには、そのトラブルの対応をすることよりも、どのように言い訳をして誤魔化そうかということばかり考えています。
そして、状況を説明することを求められているにもかかわらず、打たれ弱い人は考えていた言い訳を並べてしまい、より一層、怒られてしまうことも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:人の言動に過敏に反応する
打たれ弱い人は、周りの人からの自分の評価や印象を異常に気にしている傾向があります。
ですので、人の言動には過剰に反応してしまい、人の会話は全て自分のことを言われているような気がしてしまうこともよくあります。
たとえば、電車の中で女子高生が笑いながら話をしていますと、打たれ弱い人は『自分のことを笑っているのではないか』と勘違いをして、髪型が変ではないかとか服にゴミが付いていないかということが気になり始めてしまいます。
また、会話の一部が聞こえてしまい、その際に『気持ち悪い』とか『臭い』というような言葉が聞こえてしまいますと、自分のことを言われていると思わずにはいられなくなってしまいます。
そして、その場にいることが辛くなって車両を変えたり、電車を降りたりすることも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:叱られ慣れていない
打たれ弱い人の中には、叱られ慣れていない人も多いです。
たとえば、過保護な家庭で育った人は親から怒られたり注意されたりした経験が浅いですので、学校生活が始まったり社会に出たりした時に先生や上司に怒られることに衝撃を受けてしまいます。
また、今まで怒られるようなことをしてこなかった優秀な人や、挫折したことがない人が社会に出てから小さいミスをしますと、ひどく落ち込んでしまう傾向があります。
このように、幼少期から叱られ慣れていない人や挫折することを知らない人は、ミスをすることで怒られるということや、その後の気持ちの切り替えをすることができない場合が多いです。
ですので、大したことないような失敗でも異常に落ち込んで立ち直れなくなってしまったり、それが原因で仕事を辞めることを決断してしまったりすることもあります。
打たれ弱い人の特徴:プライドの高い人
プライドが高い人は、そのプライドを少しでも傷つけられてしまうことで過剰に落ち込んでしまう傾向があります。
たとえば、職場で誰よりも仕事が早いことをプライドとして掲げていた人が、同僚から『仕事は早さよりも質だ』というようなことをサラッと言われてしまいますと、ひどくプライドを傷つけられるでしょう。
そして、プライドが高い人は仕事の早さを自分の長所だと思って仕事をしてきたために、そのプライドを傷つけられますと、その後どのように仕事を進めていったら良いのかということが分からなくなってしまいます。
このように、プライドが高い人は自分の掲げるプライドを他人に軽く指摘されたり注意されたりするだけで、何も手につかないほど落ち込んでしまうこともあります。
打たれ弱い人の特徴:責任感が強い
打たれ弱い人の多くは、責任感が強くて真面目な性格をしている可能性が高いです。
と言いますのも、責任感が強くて真面目な人は自分に課せられた仕事やお願いことは何があっても完璧にこなさなくてはならないと考えています。
ですので、少しでも相手の希望にそぐわなかったり上手くいかなかったりしますと、異常に落ち込んで必要以上に反省をしてしまうことも少なくありません。
たとえば、職場で後輩の指導係を任命された場合、その後輩が戦力になるように育てなくてはならないと思い込んでしまい、後輩に対して厳しく指導をしてしまいます。
さらに、その後輩が思っているよりも成長が遅かったり物覚えが悪かったりしますと、責任感が強くて真面目な人は焦燥感に駆られてしまいます。
そして、後輩が仕事が辛くて辞めてしまった際には、責任を果たせなかったことを反省して、ひどく落ち込んでしまう可能性も高いです。
打たれ弱い人の特徴:他人の評価を気にする
打たれ弱い人は、他人からの評価を異常なまでに気にする傾向があります。
ですので、周りの人が話す話は全て自分のことを言っているように聞こえてしまい、それが悪口や嫌味だと特に、自分は周りから嫌われていると勝手に勘違いをしてしまいます。
たとえば、同僚同士の会話で『あの人はあり得ない』というような言葉だけが聞き取れますと、他人からの評価を気にする人は『誰のことだろうか』とか『何があり得ないのだろう』というように、話の内容がとても気になってしまいます。
しかし、『もし自分のことを言っていたとしたら』と考えると直接、話を聞くことができなくて、考え込むうちに勝手に自分のことを悪く言われたのだと思い込んでしまいます。
そして、一度そのように思ってしまいますと周りの人が話す話の内容や悪口などが、全て自分に向けられているものだと思ってしまうことも少なくありません。
打たれ弱い人の特徴:自信がない
自分に自信がない人は、自己主張をすることが苦手で、いつも相手に対して受け身な体制になってしまいがちです。
ですので、言い返してきたり自分の考えを示したりすることがないため、相手からはナメられることが多くて、きつい言葉や強い態度を取られてしまうことが多いです。
また、そのような際にも自分に自信がない人は、自分のことを肯定してあげる内容もありませんので、相手が言うように自分はダメな人間なのだと勘違いして、落ち込んでしまいます。
このように、自分に自信がない人はイライラを抱えた人からストレスの捌け口にされてしまうことも多く、言い返す自信がないために相手から言われっぱなしの状態が続くことも少なくありません。
打たれ弱い人の接し方
打たれ弱い人の接し方は以下の通りです。
・上手く褒める
・感情移入しない
・心配しすぎない
打たれ弱い人の接し方:上手く褒める
打たれ弱い人に対しては、上手に褒めてあげることが大切です。
と言いますのも、打たれ弱い人は相手からの言葉を素直に受け入れることが得意ではないので、やたらと褒められると疑いの気持ちが出てきてしまいます。
たとえば、落ち込んでいる人を盛り上げてあげようと過剰に褒めちぎってしまいますと、打たれ弱い人は逆に『バカにされた』と感じてしまい逆効果になってしまうでしょう。
そこで、打たれ弱い人に対しては『すごいね』というような抽象的な言い方ではなく、『あの時の仕事ぶりはすごかったね』というように具体的な内容を話して褒めてあげますと、打たれ弱い人も話に現実味がうまれて素直に嬉しいと感じることができるでしょう。
打たれ弱い人の接し方:感情移入しない
打たれ弱い人に対して、感情移入をしてしまうことはよくありません。
と言いますのも、前述のとおり打たれ弱い人の性格はネガティブでマイナス思考である場合が多いです。
ですので、このような人に感情移入をしてしまいますと、自分の性格まで暗くて落ち込みがちになってしまいます。
また、ネガティブな人に対してマイナスな気持ちで感情移入をしますと、辛い気持ちが一層、強くなってしまって逆効果になってしまうことも考えられます。
ですので、打たれ弱い人に対して理解を示してあげたい場合には、相手の相談事や辛かった話に静かに耳を傾けてあげると、相手の気持ちも楽になりますし自分の気持ちが落ちることもなくなるでしょう。
打たれ弱い人の接し方:心配しすぎない
打たれ弱い人に対して心配しすぎますと、『やはり自分はダメな人間なのだ』というように思ってしまいます。
また、注意を受けて落ち込んでいるところに過剰に心配しすぎますと、注意をした相手のことを非難してしまうことにもなりかねません。
たとえば、上司から仕事のことで注意をされたことを落ち込んでいる人に対して心配をしすぎてしまいますと、注意をした行為に対して非難しているように捉えられてしまいます。
そうしますと、上司も部下に注意をしにくくなってしまい、仕事に支障が出ることも考えられます。
ですので、打たれ弱い人に対しては、ある程度、相手の性格を理解した上で『また落ち込んでる』というように軽く受け流すようにすることをおすすめします。