誰にでも仲良くなりやすい人、頑張っても仲良くなれない人はいますよね。

自分の心を自分で閉ざしてしまう人は、人とはなかなか仲良くなることができないでしょう。

また、心を閉ざした人に対しては周りの人も関わりにくいと感じるものです。

そこで、今回はこのように心を閉ざす人の心理や特徴、そして原因を学んだ上で、適切な対処方法を考えていきます。

心を閉ざす人の心理と特徴

心を閉ざす人の心理と特徴は以下の通りです。

・警戒心が強い・他人に警戒心を抱いてしまう・他人を信じる自分の気持ちを信用できない
・感情を表に出すことが苦手・感情に素直でなく常に理想を追いかけている
・助けを求めることが苦手・他人に物事を頼ることができない
・自分のテリトリーに入られたくない・自分の世界を邪魔されたくない・複雑な人間関係に巻き込まれたくない
・相手からの評価に敏感・自分のことを知られるのが怖い・自分に自信がない

心を閉ざす人の心理と特徴:警戒心が強い・他人に警戒心を抱いてしまう・他人を信じる自分の気持ちを信用できない

心を閉ざしてしまいやすい人は、他人に対してどうしても警戒心を抱いてしまうことが多いです。

また、他人を信じる自分の気持ちすら信用できないと思っていることも多いです。

このように、他人に対して強い警戒心を持っている人は、過去に他人のことを信じて裏切られたり辛い思いをしたりした経験がある人が多いです。

そのため、信用できるのは自分自身だけだと思ってしまっていますので、相手からの好意も素直に受け入れることができなくて拒絶してしまうのだと考えられます。

そして、他人のことを避けて自分のことだけを信じて生きていくうちに、どんどんと他人に対する警戒心が強くなってしまい、初対面の人はもちろんのこと、友人や恋人にすら心を閉ざしてしまって自分の本心や主張をはっきりと言えなくなってしまうようになります。

心を閉ざす人の心理と特徴:感情を表に出すことが苦手・感情に素直でなく常に理想を追いかけている

他人に対して心を閉ざしてしまう人は、感情を表に出すことが苦手で内気な性格をしている傾向があります。

そのため、いつも無表情だったり暗い顔ばかりしていたりするため、周りの人から見ると心を閉ざしている人は何を考えているか分からないと思われてしまうことも多いです。

また、心を閉ざしがちな人は自分の感情に素直にならなくて常に理想を追いかけている場合も多いです。

たとえば、彼女と感動ものの映画を見ている時に本当は感動して泣きたいと思っていても、自分は常に強くて凛々しい姿でありたいという理想がある人は、なかなか素直に泣くことができないでしょう。

このように、自分の感情に素直になれなくて本当の気持ちを隠しているような人は、周りの人に心を閉ざしているために着飾った自分を周りの人に見せていると考えられます。

心を閉ざす人の心理と特徴:助けを求めることが苦手・他人に物事を頼ることができない

他人に心を閉ざしてしまう人は、他人に物事を頼ることができない人が多いです。

なぜならば、心を閉ざす人は他人に対する警戒心が非常に強いからです。

そのため、困ったり悩んだりしても他人に気軽に助けを求めることができなくて、何でも自分でこなそうとしてしまいます。

たとえば、仕事がたまっていて残業をしても終わらないような量だったとしても、心を閉ざしがちな人は同僚などに相談したり助けを求めたりすることができません。

また、気を利かせた同僚が声をかけてくれたとしても強い警戒心が働いてしまい、同僚の優しさを素直に受け入れることができなくなってしまいます。

このように、心を閉ざす人は自分で何でも抱えてしまうため、他人を頼ったら終わらせることができた仕事も期日内に完成させることができなくて、注意を受けてしまうことも少なくありません。

心を閉ざす人の心理と特徴:自分のテリトリーに入られたくない・自分の世界を邪魔されたくない・複雑な人間関係に巻き込まれたくない

他人に心を閉ざす人は、自分のテリトリーに他人が入ることを嫌う傾向があります。

なぜならば、心を閉ざす人は他人が自分のテリトリーに入ってくることで、自分の世界や時間を邪魔されてしまうことを嫌がっているからです。

また、他人と深く関わりを持つことで周りの人たちの複雑な人間関係に巻き込まれることを嫌っている可能性も高いです。

そのため、他人に対して心を閉ざす人は基本的に、人と関わりを持ったり自分から会話をしたりすることは、ほとんどありません。

さらに、相手から話しかけられても必要最低限の会話にとどまってしまい、すぐにどこかへ行ったり沈黙になってしまったりします。

このように、他人に対して心を閉ざす人は、あまり他人には関心がなくて自分の世界や時間だけを大切にしたいと考えている傾向が強いです。

心を閉ざす人の心理と特徴:相手からの評価に敏感・自分のことを知られるのが怖い・自分に自信がない

他人に対して心を閉ざす人は、自分のことを他人に知られることが怖いと感じている可能性があります。

なぜならば、心を閉ざす人は自分に自信を持つことができないからです。

そのため、自分に対する他人からの評価には非常に敏感で、特に自分に対する悪い評価に対しては強い関心を持って聞き耳をたてる傾向があります。

また、相手から自分の良い評価を聞いた時には強い安心感を覚えて、その相手に対しては普段よりも明るく接することができるようになります。

このように、自分のことを知られることで他人から悪い評価をされたり指摘されたりすることを恐れている人は、過去に人からひどいことを言われたりバカにされたりした経験がある場合が多いです。

そして、その時に言われたことが忘れられないほど心に傷を負ってしまったために、他人と接するのが怖くなって心を閉ざしてしまったのだと考えられます。

心を閉ざす人の原因

心を閉ざす人の原因は以下の通りです。

・ネガティブ思考・先読みと深読みをしてしまう
・裏切り・変わってしまった相手を知った
・何気ない言葉で傷ついた・悪口が発覚した・心に傷を負っている
・育った環境・幼少期に十分な愛情を受け取れなかった・虐待を受けたことがある・防衛本能
・今の環境が肌に合わない・環境の変化についていけない・社会でうまく適応できなかった

心を閉ざす人の原因:ネガティブ思考・先読みと深読みをしてしまう

心を閉ざしやすい人は、何事に対してもネガティブ思考で、物事をマイナスな方向にばかり考えてしまう傾向があります。

また、物事を先読みと深読みしてしまうため、『もしも失敗したら…』とか『自分の行動が悪い方向に進んだら…』というように考えすぎてしまい、思い切った行動をすることができなくなってしまいます。

そのため、仕事では言われたことばかりをするため、融通が利かなくて新しいことに挑戦する向上心もないと思われてしまうことが多いです。

このように、心を閉ざしやすい人は自分に対する自信がないため基本的な考え方がネガティブになってしまいます。

そして、先読みや深読みばかりして生活をしているため、やる前から良くない結果を想定してしまって、思い切った行動をとることができなくなるのだと考えられます。

心を閉ざす人の原因:裏切り・変わってしまった相手を知った

他人に対して心を閉ざす人は、過去に誰かから裏切られた経験をしている可能性が非常に高いです。

また、今までは仲良く楽しく一緒に過ごしていた友人が、月日が経って性格や容姿が変わってしまったことを知ってしまいますと、相手は同じでも今までのように心を開いて接することができなくなってしまいます。

さらに、今まで仲良くしていた友人が変わってしまったことを知ると、他の人よりも一層、強い警戒心を抱いてしまうことも少なくありません。

そのため、久しぶりに会った古い仲の友人に対して、心を閉ざして敬語で接するようになってしまったり、話しかけても他人行儀な態度を取ってしまったりするようになります。

このように、心を閉ざしやすい人は、人から裏切られた時はもちろんのこと、裏切るような行為をされていなくても相手の性格や容姿が変わってしまうと、人が変わったと思って今までと同じようには接することができなくなってしまいます。

心を閉ざす人の原因:何気ない言葉で傷ついた・悪口が発覚した・心に傷を負っている

他人に心を閉ざしてしまいやすい人は、何気ない言葉に傷ついてしまった可能性があります。

たとえば、日常会話のつもりで『最近、太った?』と言った言葉が、相手のことを傷つけてしまうということは大いに考えられます。

また、過去にいじめられたり嫌がらせをされたりして、心に傷を負った経験がある人は、簡単に他人のことを信用することができなくなって、心を閉ざしてしまいやすくなってしまいます。

さらに、自分に対する悪口を周りの友人が言っていることが発覚しますと、誰のことも信用することができなくなってしまうでしょう。

このように、周りの人が自分に対して悪く思っているということが分かってしまうと、悪口を言っている人だけではなく味方になってくれる人や手を貸してくれる人のことすら信用することができなくなり、疑心暗鬼になってしまいます。

そして、人と接して悪口を言われるくらいなら、出来るだけ誰とも関わらないで表面上だけの付き合いをすることで、傷つくことから逃れようと考えてしまいます。

心を閉ざす人の原因:育った環境・幼少期に十分な愛情を受け取れなかった・虐待を受けたことがある・防衛本能

誰に対しても心を閉ざしてしまう人は、幼少期に十分な愛情を受けられなかったり、ひどい場合では虐待を受けていたりする経験がある可能性が高いです。

そのため、育った環境が悪い人は周りの大人から自分のことを守るための防衛本能が働いて、他人のことは簡単に信用してはいけないと本能で感じていると考えられます。

このように、育った環境によって防衛本能が働いて心を閉ざしている人は、特に親に似た人に対しては強い拒否反応が出る傾向があります。

たとえば、父親から虐待を受けていた経験がある場合、父親の容姿に似た大人や男性自体を恐れて心を閉ざしてしまいやすくなります。

さらに、特に虐待を受けて暴力を振るわれたり大きな声で怒鳴られたりした経験がある人は、仕事で上司に少し怒られただけでも恐怖を感じて拒否反応を起こしてしまうこともあります。

心を閉ざす人の原因:今の環境が肌に合わない・環境の変化についていけない・社会でうまく適応できなかった

特定の相手や場面で心を閉ざしてしまう人は、今の環境が肌に合っていない可能性があります。

たとえば、事情があって転職をした先で人間関係がうまくいかなかったり、仕事が厳しくて体力的に限界を感じたりすると、環境の変化についていけなくて職場では笑顔で楽しくいることができなくなってしまいます。

また、学生から社会人になったタイミングだと、社会に出た時にうまく適応することができなかったために、職場の人や仕事がうまくいっている友人に対して心を閉ざしてしまうようになります。

このように、今までは明るく楽しい生活を送っていた人も環境の変化があると、その変化に適応しきれなくてストレスを感じたり疲労がたまったりして心を閉ざしてしまうことも少なくありません。

このような環境の変化に弱い人は、自分の性格を踏まえた上で、今の環境に満足することができている場合には、あまり転職や転校はしないような配慮をすることをおすすめします。