自分語りばかりする人は痛々しいといったイメージがありますよね。

おとなしく聞いていると自慢してくるので「それ、自分で言っちゃう?」と返したくなるお気持ちもわかります。

ですが、自分語りばかりする人にはそうせざるを得ない悲しい心理が働いていることが多いです。

そこで、今回は自分語りばかりする人にありがちな心理と特徴と対処法についてご紹介していきます。

自分語りばかりする人の心理と特徴

自分語りばかりする人の心理と特徴は以下の通りです。

・自慢する
・自信がない
・ナルシスト
・悩み事や心配事を抱えている
・誰かにかまって欲しい
・承認欲求が強い
・自分の存在をアピールしたい
・自分中心に世界が回っていてほしい
・自己愛性人格障害
・褒められたい
・他の人の話を聞くのが苦手

自分語りばかりする人の心理と特徴:自慢する

自分語りばかりするような人は、相手と会話をしているときでも、自分の自慢話ばかりをしたがる傾向があります。

そして、自分語りが好きな人が話す自慢話は、過去の栄光や武勇伝であることが非常に多いです。

たとえば、定年間近の上司は若い部下に話を合わせるために、自分がその部下くらいの年齢だったときの自慢話をします。

このような話は、上司からしますと昔の自分と同じくらいの熱意を持って仕事に励んでほしいという気持ちの表れかもしれませんが、部下からしますと年配の価値観を強要されているように感じてしまいます。

自分語りばかりする人の心理と特徴:自信がない

自分語りばかりする人の中には、自分に自信が持てない人もいます。

と言いますのも、自分に自信が持てない人は自分の存在を周りの人にアピールすることが苦手なため、自分語りをする事で自分のことを周囲に知ってもらおうとする傾向があります。

そのため、相手と会話をしていても自分のことばかり話してしまいがちで、自分のことをアピールできるまでは相手の話を聞く余裕がありません。

このように、自分に自信がない人はアピールの手段として自分語りをしますが、自分のことを知ってほしいという一方的な気持ちが強いですので、相手からしますと興味がなくてつまらない話に聞こえてしまいます。

自分語りばかりする人の心理と特徴:ナルシスト

自分語りばかりをするような人は、自己愛が強すぎる性格をしている場合が多いです。

と言いますのも、自己愛が強い人は自分が誰よりも素晴らしくて周りの人から尊敬される存在であるという考え方をしているナルシストである傾向があります。

このようなナルシストは、自分語りをすることで周りの人がその話に興味を持って、喜んで楽しく聞いていると思い込んでいると考えられます。

このように、ナルシストは自分の自慢話や自分の行いなどの全てを周りの人に知ってもらって、自分がどれだけ素晴らしくみんなから好かれるべき存在であるのかということを、自分語りをすることで周りの人にアピールしようとしています。

自分語りばかりする人の心理と特徴:悩み事や心配事を抱えている

会話の中で自分語りばかりをしている人の背景には、悩み事や心配事を抱えている可能性もあります。

と言いますのも、悩み事や心配事を抱えている人の中には、素直に周りの人に相談したり話したりすることができなくて、相手に察してもらうことを求めているような人もいます。

そのため、自分の辛いことや大変なことばかりを周りの人に語ることで、相手から『大変だね』とか『頑張っているね』というような共感や励ましの言葉をもらえるのを待っている可能性があります。

このようなタイプの人は、自分の悩み事や心配事を相手に理解してもらえますと満足しますが、相手が共感してくれなかったり、さらにはダメ出しされたりすると、『でも…』とか『だって…』という言葉を繰り返して、相手の話に水を差してまで自分の苦労を語ろうとする場合が多いです。

自分語りばかりする人の心理と特徴:誰かにかまって欲しい

相手と会話をしている中で自分語りばかりをするような人は、寂しくて誰かにかまってもらうことを待っている可能性があります。

たとえば、自分の自慢話をしますと誰かは『すごいね』というような声をかけてくれますし、苦労話をしますと『大変だね、よく頑張っているね』というような言葉をかけてくれる人は少なからずいるでしょう。

普段からこのような言葉を周りの人から、かけられ慣れていない人は、初対面の人や自分よりも立場が下である後輩や部下に自分語りをすることで、注目を集めてかまってもらおうとします。

しかし、相手の話を聞かないで自分の話ばかりをしているため、相手は聞いているフリをしていることも少なくなく、話を聞き流されてしまっている可能性が高いです。

自分語りばかりする人の心理と特徴:承認欲求が強い

自分語りばかりするような人は、周りの人に対して自分のことを認めてもらうことを強く願っているような、承認欲求が強い人が多いです。

たとえば、自分では頑張っているつもりでも上司からあまり褒めてもらえなかったり注目をしてもらえなかったりしますと、承認欲求が強い人は自分から直接アピールをしようと試みます。

そして、自分が頑張った部分や努力した点を上司にアピールすることで、自分の存在を上司に知ってもらって認めてもらおうとしていると考えられます。

このように、承認欲求が強い人は見えないところで努力したり頑張ったりすることができなくて、自分自身が頑張ったと感じる事柄だけを周りの人に心から褒めてもらえることを望んでいます。

自分語りばかりする人の心理と特徴:自分の存在をアピールしたい

自分語りばかりして周りの人に自分自身の素晴らしさを話す人は、自分の存在をアピールしたいのだと考えられます。

と言いますのも、わざわざ自分の存在をアピールしようとする行為は、逆を言いますと普通に生活を送っていると周りの人から認められることができないとも捉えることができます。

たとえば、自分が頑張っているにもかかわらず、いつも同僚ばかり褒められるというような劣等感を感じている人は、自分語りをすることで自ら褒められに行こうとします。

そして、自分のことを周りの人にアピールしますが、わざわざアピールをしなくては伝わらないようなことは、周りの人からしますと大したことではない可能性が高く、アピールしても認められる可能性は低いでしょう。

自分語りばかりする人の心理と特徴:自分中心に世界が回っていてほしい

相手と会話をしていても自分語りばかりをするような人は、自分中心に世界が回っていてほしいと考える自己中心的な性格をしている可能性が非常に高いです。

と言いますのも、人と会話をする際には自分の話をすることはもちろんですが、相手の話を聞いて返事をしたり相槌を打ったりすることも、会話を成り立たせるためには必要なことです。

しかし、そのような言葉のキャッチボールができなくて、いつも自分語りばかりをしているような自己中心的な話の進め方をしている人は、考え方や行動も自己中心的である可能性が高いと言えるでしょう。

そのため、自分中心に世界が回っていてほしいと考える人の行為は、周りの人を振り回して迷惑をかけてしまうことも少なくありません。

自分語りばかりする人の心理と特徴:自己愛性人格障害

相手に対して自分語りばかりをするような人は、自己愛性人格障害である可能性があります。

自己愛性人格障害とは、自分のありのままの姿を自分自身が認めてあげることができなくて、自分が理想とする素晴らしくて優秀な存在にならなくてはいけないと思い込んでしまう精神疾患のことを指します。

このように、自己愛性人格障害の症状がある人は、何か失敗をしたり怒られたりしますと自分のミスを認めることができなくて、ミスを謝ることよりも『本当はこんなはずではなかった』というような言い訳が先に口から出てしまう傾向があります。

そして、ミスをするまでの頑張りを認めてもらうために、経過を事細かに報告して頑張りをアピールすることが優先になってしまい、結果としてミスについての謝罪をしないまま終わってしまいます。

ですので、仕事では特に信用がなくなってしまって、上司からも部下からも頼りにされることがなくなってしまうケースが多いです。

自分語りばかりする人の心理と特徴:褒められたい

相手に対して自分語りばかりするような人の発言や行動の多くが、周りの人から褒められたいという願望の表れの結果だと考えられます。

たとえば、自分も頑張っているにもかかわらず、いつも同僚や友人ばかり目上の人から褒められていますと、誰でも羨ましいと感じるでしょう。

そこで、普通の人でしたら相手よりも、より一層がんばって認めてもらおうとするところですが、褒められたい気持ちが大きすぎる人は、自分の努力した内容や行動を直接、目上の人に対してアピールしようとします。

そして、褒められますと今まで以上に意欲を持って仕事に取り組みますが、褒めてもらえなかったり聞き流されたりと、期待しているような反応が得られない場合、落ち込んでしまって自信を無くしてしまうことも少なくありません。

自分語りばかりする人の心理と特徴:他の人の話を聞くのが苦手

相手と話をするときに自分語りばかりをする人の中には、他の人の話を聞くことが苦手な人もいます。

たとえば、相手から悩みや相談を受けても上手な言葉でアドバイスをすることができなかったり、相手の話を盛り上げるような相槌を打つことができなかったりする人は、会話をすることが上手ではないことを自分でも気づいているでしょう。

ですが、仕事でもプライベートでも、会話をしなくては間が持たないという場面は多くあります。

そのような時に、自分は相手から話をされて返答をすることができないと分かっている人は、自分語りをする事で相手に話を聞いてもらって時間を稼ごうと試みます。

自分語りばかりする人への対処法

会話をしていても自分語りばかりするような相手に対しては、その理由にもよりますが、ある程度は相手の話に付き合ってあげることが良いでしょう。

そして、自慢話や苦労話などに対しては素直に褒めてあげたり共感してあげたりして、相手のことを認めるような発言をすることが望ましいです。

ただし、こちらの話に水を差してまで自分語りをされたり、しつこく付きまとってくるように話をしてきたりする場合には適当に受け流して、できることでしたら極力かかわりを持たないようにすることが、こちらもストレスをためなくてすむ対処法だと言えるでしょう。