正直、告げ口をする人はかなり根が悪いイメージしかしません。なぜなら、絶対に他の人に話してほしくないことをベラベラとしゃべってしまうからです。「この人だから本当のことを話そう・・・」そう思って話したのに告げ口されてしまうとかなり傷つきますよね。

一見、人柄が良さそうな人であっても信頼がおける人とは限りません。表上は良い顔していても裏に回ると悪口や陰口を平気でしてしまう人もいます。

このように本当の意味で信頼ができる人というのは、少しぐらい話したぐらいでは分かりませんし、見た目でも判断することができません。まずは、告げ口をする人の特徴を見極めることから始めると良いでしょう。

そこで、今回は告げ口をする人の特徴と心理と対処法について説明していきます。

告げ口の意味とは

告げ口とは、周りの人には知られたくないような他人の秘密や悪事などを、周囲の人にこっそりと話してしまうことを指します。

そのため、告げ口をする人は嫌いな人やライバル視している人のように、蹴落としたい人のことを告げ口する場合が多いです。

また、告げ口をする癖がある人は常に他人の粗探しをしている傾向があります。

ですので、相手が良くないことをしていたりズルいことをしていたりした場面に遭遇しますと、その場で注意をせずに誰かに告げ口をすることで、相手の評価を下げようとすることも少なくありません。

さらに、告げ口をする人の中には強い正義感によって他人の卑怯な行為が許せなくて告げ口をしたり、自分がその場で注意をするよりも誰かに告げ口をした方が効果的だと考えたりする人もいます。

このように、一言に告げ口をする人と言っても、他人に告げ口をする理由は人によって異なり、告げ口という行為が一概に悪いことだと判断することはできないでしょう。

告げ口をする人の心理と特徴

告げ口をする人の心理と特徴は以下の通りです。

・正義感
・貶めたい
・敵意や悪意を持っている
・仲間を増やしたい
・立場を維持したい
・もめごとが好き
・口が軽い
・優等生
・コンプレックスがある

告げ口をする人の心理と特徴:正義感

告げ口をする人の中には、強い正義感によって他人のズルい行為や卑怯な行為が許せないという人もいます。

たとえば、同級生がテスト中にカンニングしている場面を目撃すると、正義感が強い人はカンニングによって良い点を取って周囲の人から評価されることを許すことができないでしょう。

しかし、カンニングしたことを本人に言ったとしても証拠がないですし、もし、こちらの勘違いだったときには相手の気を悪くさせてしまう可能性も高いです。

そこで、正義感が強い人は同級生がカンニングしたということを、あくまでも可能性があるというような言い方で、先生に対して告げ口をします。

そうすることで、先生に促す形で注意喚起をしてもらえるので、同級生が一方的にカンニングについて疑われたり責められたりすることを避けることができますので、結果的に問題を解決することができるようになるでしょう。

告げ口をする人の心理と特徴:貶めたい

他人に対して告げ口をする人は、特定の相手を貶めようとしている可能性があります。

なぜならば、告げ口は相手の秘密や悪事を他人に密告するような行為だからです。

そのため、特定の相手のことを貶めたいと考える人は、いちいち相手の粗を探して告げ口をすることで、周りからの評価を下げて貶めようとしていると考えられます。

たとえば、仕事でいつもライバル視している同僚に業績では勝つことができない人は、同僚の家庭の秘密や内緒にしている恋人のようにプライベートな情報を掴んで、周りの人に告げ口しようとします。

そして、同僚の意外なプライベートを告げ口して周りの人からの評価が下がることで、満足感を得ています。

このように、他人のことを貶めるために周りの人に告げ口をする人は、話を盛ったり事実とは異なる作り話をしたりすることで、より一層、周りの人が特定の相手に対して嫌悪感を抱くように仕向ける傾向が強いです。

告げ口をする人の心理と特徴:敵意や悪意を持っている

特定の相手について告げ口をする人は、その相手に対して敵意や悪意を持っている可能性が非常に高いです。

そして、敵意や悪意を持っている相手が知られたくないことや秘密にしていることを見つけて他人に告げ口することで、周りの人からの評価を落とそうとしていると考えられます。

たとえば、自分に対して執拗に嫌がらせをしてくる同僚の弱みを、告げ口する癖がある人がたまたま握ってしまったとしますと、いつも嫌がらせをされている仕返しとして、その弱みを悪意を持って周りの人に告げ口します。

そして、その告げ口によって同僚の評価が下がり、自分への嫌がらせが無くなったり、逆に周りの人が同僚に対して嫌がらせをしたりしているのを見ることで、満足感を得ることができます。

ですが、悪意や敵意を持って他人に告げ口をする行為は、相手のためを思っての告げ口ではなく自分の心を満たすためだけの告げ口です。

ですので、自分のためだけに相手のことを貶めるような告げ口してしまうと、その相手との関係の修復は難しくなってしまうでしょう。

告げ口をする人の心理と特徴:仲間を増したい

他人の弱みを多くの人に告げ口する人は、自分の仲間を増やしたいと考えている可能性があります。

その理由は、誰かの秘密を告げ口されますと、秘密を共有した仲間という意識が生まれるからです。

さらに、他人の悪事についての告げ口をされてしまった場合、告げ口をした側の仲間にならなくては悪事をした人と同罪のように扱われてしまう可能性も少なくありません。

そのため、他人についての告げ口をされると、告げ口の内容について否定したり相手のことを擁護したりする発言をする人は少ないです。

このように、告げ口をした場合、相手が仲間になってくれるということをわかった上で、たくさんの人に告げ口をする人も多く、仲間や味方を作ることで自分の行為や考え方を正当化しようとする傾向があります。

告げ口をする人の心理と特徴:立場を維持したい

他人の秘密や悪事を知ってしまってすぐに告げ口をする人は、自分の立場を維持することだけを考えている可能性が高いです。

たとえば、友人の彼氏が他の女性と一緒にいる場面に遭遇すると、自分の立場を維持したい人は相手の事情や詳しいことを知る前に友人に『あなたの彼氏、浮気しているよ』というような憶測での告げ口をしてしまいます。

なぜならば、友人の彼氏が他の女性と一緒にいたことを知ってながら、そのことを友人に報告していないことがバレますと、浮気現場を目撃したことを隠していたことになってしまい、自分の立場が危うくなってしまう可能性があるからです。

そのため、自分の立場が危うくなる前に知ったことや見てしまったことを、関係者に告げ口することで自分は正しい行いをしたということをアピールしようとしていると考えられます。

しかし、すぐに告げ口をしている分、事実確認を怠っていることが多く、情報の正確性に欠けるため必要以上に周りの人のことを引っ掻き回してしまうことも少なくありません。

告げ口をする人の心理と特徴:もめごとが好き

自分が告げ口をすることで騒動になることを予想していながら平気で告げ口をする人は、もめごとを起こすことや見ることが好きな可能性があります。

たとえば、友人が彼氏以外の男性と一緒にいる場面を目撃しますと、その男性が誰なのかということをしっかりと確認することもなく、友人の彼氏に『◯◯ちゃんは浮気している』というように告げ口をして、その場で撮った写真を証拠として友人の彼氏に見せます。

そうしますと、当然、友人カップルはもめごとになり、自分に対して相談を持ちかけられることもあるでしょう。

このように、近しい人がもめごとを起こして悩んだり困ったりしている姿を楽しむために必要以上の告げ口をする人も多く、当事者からしますとただの迷惑行為と言えるでしょう。

告げ口をする人の心理と特徴:口が軽い

告げ口をする人は、非常に口が軽い傾向があります。

なぜならば、他人の知られたくない話や悪事を密告することで、周りの人との会話のネタにして盛り上がろうとしているからです。

このような口が軽い人は、友人から『内緒だよ』とか『あなただけに話すよ』と言われたとしても、ためらうことなく平気で周りの人に話してしまいがちです。

そのため、周りの人からの信頼は非常に薄くて、口が軽い人の話を聞く人は多いですが、口が軽い人に対して悩み事や相談事を持ちかける人は非常に少ないでしょう。

このように、口が軽い人は常に話のネタを探していますので、自分から近寄って行かなくても秘密を見つけるために執拗につきまとってきたり、しつこく話を聞かれたりすることが多いでしょう。

告げ口をする人の心理と特徴:優等生

告げ口をする人の中には、優等生であるがために他人の悪事を見過ごすことができない人もいます。

また、優等生は自分に対する周りの人からの評価を上げるために、他人の知られたくない秘密や悪行を上司や先生に対して告げ口する傾向も強いです。

そして、告げ口をしたことで『よく正直に教えてくれたね』というように目上の人から褒められることで、認めてもらったという気持ちになり満足感を得ます。

このように、優等生気質の人は純粋に悪い事を許すことができない人もいれば、自分の評価を上げるためだけに他人の悪事を密告する人もいます。

このような優等生は、目上の人からは認められやすい傾向がありますが、友人や同僚たちからは信頼されなくなってしまい、孤立してしまうことも少なくありません。

告げ口をする人の心理と特徴:コンプレックスがある

他人の秘密を告げ口する人は、大きなコンプレックスを持っている可能性があります。

なぜならば、強いコンプレックスを持っている人は、他人を陥れることで自分のコンプレックスを払拭しようとするからです。

そのため、特に仕事に対してのコンプレックスがある人は職場の人を対象に、私生活に対してのコンプレックスがある人は友人や家族を対象に告げ口をする傾向が強いです。

このように、自分のコンプレックスを払拭するために、他人を陥れるような告げ口をする人は、自分の力だけではコンプレックスに立ち向かう勇気も力もない人が多いです。

そのため、自分のコンプレックスを払拭するためでしたら、話を盛ったり作り話をしたりしてまで、他人についての告げ口をしようとする傾向があります。

告げ口をする人への対処法と付き合い方

身近に告げ口をする人がいる場合には、以下の3つの対処法が考えられます。

・大切なことは話さない
・告げ口されても相手にしない
・告げ口する行為を否定する

大切なことは話さない

他人の話を周りの人に告げ口する癖がある人に対しては、自分にとって大切なことは話さないようにすることが大切です。

たとえば、恋愛相談や仕事での悩みなどに関しては、他人には知られたくないことも多いので、本当に信用できる相手に対してのみ話をすることをおすすめします。

また、周りの人との会話のネタにするために他人の秘密を告げ口する人は、しつこく付きまとってネタを探したり共通の友人から話を聞いたりすることで、情報を仕入れることも少なくありません。

ですので、自分の口から話したわけでもないのに、告げ口する人が自分の情報を知っている可能性も高いです。

このような事を防ぐためにも、他人に知られたくないような話は簡単に他人に話すことは避けるべきでしょう。

告げ口されても相手にしない

他人の噂話や内緒話を平気で告げ口するような口が軽い人の話は、真面目に聞かないで軽く受け流すようにすると良いです。

なぜならば、他人に知られたくない事を言いふらされている本人からしますと、告げ口する人だけではなく興味津々に話を聞こうとしている周りの人たちも同罪だからです。

また、告げ口をすることが癖になっている人は、周りの人と会話をするためのネタとして他人の内緒話を暴露して場を盛り上げようとする傾向が強いです。

そのため、話を盛ったり事実とは異なる話をしたりすることも少なくなく、告げ口する癖がある人の話には信ぴょう性に欠ける場合が多いです。

このように、告げ口をする人の話は真面目に聞いても得をすることはほとんどありませんので、他人の噂話や内緒話を持ちかけられても相手にしないことが一番でしょう。

告げ口する行為を否定する

仲のいい友人に、他人の知られたくない話を告げ口する癖がある場合には、思い切って告げ口する行為を否定して辞めさせることも必要です。

なぜならば、相手の悪い行為をしっかりと否定して改善させてあげることができるのは、仲のいい友人や信頼関係が築けている同僚のような近しい間柄の人だけだからです。

そのため、大切な友人や同僚が周りの人からの敬遠されないようにするためには、告げ口する人の行為を良くないことだと、しっかりと否定してあげましょう。

そして、告げ口をすることで傷つく人がいることや周りの人から敬遠されてしまうことなどを話した上で、一緒に改善策を練ってあげると良いです。

そうすることで、告げ口する癖がある人も信頼している相手から指摘をされたことで、自分の行為が他人を傷つける間違った行為だと気付いて、改善してくれるはずです。