こちらの言いたいことが伝わらなかったり、何か行動しようとすると徹底的に反対したりする人のことを頭が固い人というようにいわれたりします。

頭が固いのは特に悪い事ではないのですが、カタブツといった印象を相手に与えてしまいますので、嫌われやすくなってしまいます。

しかも、無意識で頭が固いことをしてしまっていることもありますので、気づいたら治す必要がでてきます。

そこで、今回は頭が固い人の特徴やそういう人への対処法と治す方法についてご紹介していきます。

頭が固い原因

頭が固くなる原因は人によって異なりますが、しつけが厳しい家庭内環境や、ルールや条例を守ることを厳守される教育現場で育ちますと、頭が固くなりやすいと考えられます。

また、過保護な家庭で親の言う通りに行動をしてきたような人も、融通が利かなくて自分が考える常識にとらわれた考え方をしてしまいがちです。

そのため、頭が固い人は気が利かなくて、その場に応じた行動をとることもできないにもかかわらず、相手の意見も取り入れようとしない傾向があります。

頭が固い人の特徴

頭が固い人の特徴は以下の通りです。

・人の意見を聞こうとしない
・先入観や固定概念に縛られる
・新しいことを否定してしまう
・人間関係を広げようとしない
・ゼロかイチかの考え方しかできない
・自己投資をしない
・両親が厳しかった
・臨機応変に対応できない
・生み出せない
・冗談が通じない
・客観的に物事を見ることができない
・挑戦しない
・心配性

頭が固い人の特徴:人の意見を聞こうとしない

頭が固くて融通が利かない性格をしている人は、他人の意見を聞こうとしないケースが非常に多いです。

と言いますのも、頭が固い人は自分が考える常識や固定概念にとらわれていることが多くて、自分の意見や考え方と異なる人の言うことは非常識だと考えてしまいがちです。

そのため、新しい考え方を受け入れることができなくて流行に乗り遅れてしまい、考え方が古いと思われてしまうことも少なくありません。

このように、頭が固い人は自分が持っている固定概念が強すぎて相手の意見を聞くことができませんので、人の話から情報を得て新しい考え方を持つことが苦手な人が多いです。

頭が固い人の特徴:先入観や固定概念に縛られる

頭が固くて考え方に柔軟性がない人は、先入観や固定概念に縛られている傾向があります。

なぜならば、頭が固い人は自分が持っている固定概念が社会の中での常識だと考えてしまうことが多いからです。

また、他人から話を聞いたり噂話を聞いたりすることで、自分の目で事実を見ることよりも先に知識を持ってしまっているため、先入観が非常に強くて時には物事の本質を冷静に見抜くことができない場合もあります。

そのため、頭が固い人は柔軟な考え方や臨機応変な対応をすることが苦手で、マニュアル通りにしか物事を進めることができない場合が多いです。

頭が固い人の特徴:新しいことを否定してしまう

頭が固くて融通が利かない人は、古い考えにとらわれすぎて新しいことを否定してしまう傾向があります。

たとえば、会社で最新のAIロボットを導入して、そのロボットに接客や単純作業を任せることになった場合、頭の柔らかい人は流行に乗り遅れないようにと、その会社の方針に則ってAIロボットを活用しようとする柔軟な考え方をすることができます。

ですが、頭が固い人は『ロボットが仕事をするなんて人間が仕事したほうが正確だ』というような固定概念にとらわれてしまいますので、ロボットのことを頼ることはおろか、ロボットの仕事を否定してロボットに任せることができる単純な仕事まで自分でこなそうとしてしまいます。

頭が固い人の特徴:人間関係を広げようとしない

頭が固くて融通が利かない性格をしている人は、人間関係を広げようとしない傾向が強いです。

なぜならば、頭が固い人は現状の生活に満足をしている場合が多いですので、新たに人間関係を築いて今までとは違う生活をすることを嫌うからです。

そのため、人間関係が狭く深くになりがちで、自分と交流がある人に対しては義理人情に厚い反面、自分と関わりがない人に対しては時に薄情で冷たい態度を取ってしまうことも少なくありません。

このように、頭が固い人は相手に合わせる柔軟性がないため現在の人間関係を大切にして、それ以上に他人とは関わらないようにする傾向があります。

頭が固い人の特徴:ゼロかイチかの考え方しかできない

頭が固くて融通が利かない人は、何を考える際にもゼロからイチかの考え方しかできない性格をしています。

たとえば、後輩が仕事に遅刻をしてきますと、たとえどのような理由があったとしても頭が固い人は遅刻というルール違反を許すことができなくて、理由も聞かないまま怒ってしまいます。

このような考え方しかできない人は、何事も白黒はっきりとさせなくては気が済まない人が多く物事を善か悪かで考えてしまい中間の考え方がない、両極端な性格をしていると思われてしまいがちです。

頭が固い人の特徴:自己投資をしない

頭が固い人は、現状を変えることを好まないため自己投資はしない傾向があります。

と言いますのも、頭が固い人は新しいことに試みることが苦手ですし、リスクを負ってまで何かに投資してみようという考え方を持つことができません。

ですので、自分から新しいことに投資をすることはまずなく、他人に勧められたからといって安易に自己投資することもありません。

このように、頭が固い人は物事に対して深く考えてから行動をする慎重な性格をしていますが、その反面、周りの人からは挑戦する気持ちが少ない向上心がない人だと思われてしまうことも少なくありません。

頭が固い人の特徴:両親が厳しかった

頭が固い人の考え方が古くて厳しいのは、頭が固い人の両親が厳しく、ルールやマナーを守ることを大切にする環境下で育ったからだと考えられます。

たとえば、友人の家に遊びに行く時には必ず、いつどこで誰と遊ぶかということを親に言うことを義務付けられていますと、社会人になってからも仕事での報連相を厳守する性格になります。

このような性格は、基本的には常識的でマナーを守ることができるとよい性格ですが、その反面、一度言ったことは守らなくては気が済まないような、型にはまった考え方しかできない場面も少なくありません。

頭が固い人の特徴:臨機応変に対応できない

頭が固い人の多くは、その場に応じて臨機応変に対応することが非常に苦手な傾向があります。

と言いますのも、頭が固い人はマニュアルに則って物事を考える固定概念が非常に強いですので、教科書通りに物事を進めたがる人が多いです。

そのため、想定外の出来事が起こりますと、あたふたしてしまったり戸惑ってしまったりすることも多く、どうしたらよいか分からなくなって仕事が滞ってしまいがちになります。

このように、頭が固い人は言われたことを言われたままに完璧に行うことを大切にしていますので、かえって言われたことしかできないと思われてしまうことも少なくありません。

頭が固い人の特徴:生み出せない

頭が固い人は、固定概念に囚われて新しいことに挑戦してみようと思う考え方があまりありません。

そのため、新しいことを生み出したり考えたりすることができない傾向があります。

と言いますのも、頭が固い人は今の人間関係や仕事状況に満足をしている場合が多いですので、そもそも現状を変えようとは思っていません。

ですので、新しいことをしてみようという考え方もなく、まして周りの人が考えないような新しい思考を巡らせることもありません。

このように、頭が固い人は自分から新しいことを生み出すことよりも、周りの人から敷かれたレールの上を走ることを好む傾向があります。

頭が固い人の特徴:冗談が通じない

頭が固い人に、冗談が通じないと感じたことがある人も多いでしょう。

なぜならば、頭が固い人は物事を柔軟に考える思考回路がありませんので、言われたことは言われた通りの言葉の意味として捉えてしまうからです。

たとえば、同僚に仕事のやり方を聞いた際に『こんなことも分からないの?仕方ないね~』というようなことを冗談めかして言われますと、普通の人でしたら『からかわれている』とか『茶化されている』と思って終わるでしょう。

しかし、冗談が通じない人は言葉をそのままの意味で捉えてしまいますので、こんなことも出来ないで質問している自分は、仕事ができない人なのだと思い込んでしまいます。

そして、ひどく落ち込んでしまったり他人に質問をすることができなくなったりしてしまい、かえって仕事に支障が出るようになってしまいます。

頭が固い人の特徴:客観的に物事を見ることができない

頭が固くて融通が利かない考え方をしている人は、物事を客観的に見ることができない人が多いです。

と言いますのも、頭が固い人は自分が信じる正義や固定概念に囚われてしまいやすいですので、自分の主観でしか物事を見ることができない傾向があります。

そのため、第三者目線で物事を見ることができなくて、周りの人の立場に沿った考え方をすることができません。

このように、頭が固い人は客観的に物事を見ることができないため、周りの人の考え方を受け入れたり融通を利かせたりといった行動ができないのだと考えられます。

頭が固い人の特徴:挑戦しない

頭が固い人は、物事に対して挑戦する気持ちが薄い性格をしています。

なぜならば、頭が固い人は固定概念に縛られている傾向があり、会社で決められたやり方やルールを厳守しようとする考え方が強いからです。

そのため、決められたことをこなしている現状に満足しているため、向上心があまりなく物事に挑戦する気持ちがないのだと考えられます。

このように、物事に対して挑戦する気持ちがない人は新しいことを始めたり前に進んだりしようとする気持ちがないですので、失敗することがない分、大きく成長することもできないでしょう。

頭が固い人の特徴:心配性

頭が固い人は、非常に心配性な性格をしている傾向があります。

たとえば、旅行に出る際に頭が固い人は忘れ物をすることを嫌がりますので、持ち物リストをしっかりと作って、そのリストに則ってチェックを入れながら持ち物を揃えます。

このような頭が固い人にありがちな几帳面で神経質な面は、心配性な性格からきている行動だと考えられます。

このように、頭が固い人は決まったものを決まった量だけ待たなくてはならないという気持ちが大きいですので、特に旅行に行く時のようにすぐに家に帰れない場面ですと、より一層、心配性な性格が強く出てきてしまいます。

頭が固いのを治す方法・改善方法

頭が固いのを治す方法や改善方法は以下の通りです。

・いろいろな経験をしてみる
・サボり精神も時には必要
・何事もゼロベースで考えること
・紙に書き出して考えてみる
・固定観念にとらわれすぎない

頭が固いのを治す方法・改善方法:いろいろな経験をしてみる

頭が固くて融通が利かない性格をしている人は、まずはいろいろな経験をしてみるとよいです。

なぜならば、頭が固い人はあまり冒険をすることを好まないため、マニュアル通りに物事を進めたがったり言われたことだけをやって終わってしまったりする傾向が非常に強いからです。

ですので、自分の頭が固いと感じたり、そういう風に言われたりした場合には、とにかくいろいろな事に挑戦をして経験を積んでいくとよいでしょう。

そうしますと、広い世界を見ることができて、自分の価値観や考え方も広がりますので、物事に対して柔軟な考え方をすることができるようになってきます。

頭が固いのを治す方法・改善方法:サボり精神も時には必要

頭が固い人は、完璧主義な傾向があり、仕事で言われたことや決まったことは、しっかりとこなさなくては気が済まない性格をしています。

しかし、このように義務感を感じてばかりいながら仕事をしますと、疲れてしまいますしイライラしてしまいます。

そして、義務感に囚われているうちは考え方も固くて、より一層、柔軟性のない考え方になってしまいます。

ですので、時と場合によっては手を抜いてサボるという気持ちを持てるようになりますと、気持ちも楽になるかもしれません。

たとえば、上司に支持されたことを全て自分でやろうとはしないで、後輩や同僚が同じような仕事をしていましたら、ついでにやってもらったり次の日に回せるものは次の日にやったりすることができるようになりますと、作業効率が上がりますし柔軟な考え方もできるようになります。

頭が固いのを治す方法・改善方法:何事もゼロベースで考えること

頭が固い人の考え方を改めたいと思いましたら、何事もゼロベースで考えるようにするとよいです。

と言いますのも、頭が固い人は何事に対しても先入観や固定概念に囚われてしまいやすい傾向があります。

しかし、このように先入観や固定概念に囚われてしまいますと、いざ仕事に挑む際に新しい考え方を持つことができなくて、言われた通りにしか物事をこなせなくなってしまいます。

そうしますと、新しいものは何も見いだすことができなくなってしまいますので、なにかをする際に周りの人から情報を得ることは大切ですが、その情報を鵜呑みにすることなく自分の目で見たことを信じてゼロベースで考えるようにしますと、物事に対する見方も変わるかもしれません。

頭が固いのを治す方法・改善方法:紙に書き出して考えてみる

頭が固い人は、今やらなくてはならないことや、自分の考え方を紙に書き出して考えてみるとよいです。

そうしますと、まずは自分の頭の中を整理することができますので、過剰に心配をしなくても良くなります。

また、自分の考え方や支持されたことを紙に書き出して目で見ることで、言われたことと自分が本当にしたいことの違いに気づくこともできるようになる可能性があります。

すると、周りの人の意見や支持された事に押しつぶされていた、自分の意思や新しい考え方を発見することができて、自分にも柔軟な考え方がある事に気づくことができるかもしれません。

頭が固いのを治す方法・改善方法:固定観念にとらわれすぎない

頭が固い人は、とにかく固定概念にとらわれすぎている傾向があります。

そこで、『物事はこうあるべきだ』という考え方を、ひとまず無くすことができるようになりますと、頭を柔らかくすることができるようになります。

しかし、固定概念にとらわれていた人が急に固定概念を持たないようにするのも、なかなか難しいです。

ですので、会社の規定や上司の話は大切に聞きながらも、話を鵜呑みにしないように自分の意見と織り交ぜながら聞くようにしていくと良いです。

このような考えをするクセをつけていきますと、固定概念にとらわれすぎないで柔軟な考え方もできるようになってきます。

頭が固い人への対処方法

頭が固い人への対処法は以下の通りです。

・相手の立場や気持ちに共感する
・相手を認めてあげる・受け入れる

頭が固い人への対処方法:相手の立場や気持ちに共感する

頭が固い人は、会社のルールや社会のマナーにとらわれすぎている可能性があります。

もちろん、ルールやマナーを大切にすることは大切ですが、時と場合によってはマナーを守れない事に周りの人が理解を示してあげなくてはならない場面もあります。

たとえば、公共交通機関で周りの人に迷惑がかからないように静かに大人しく乗車することは常識ですが、赤ちゃんが泣いていましたら親が泣き止ませることを望むよりも、周りの人が理解を示すことの方が望ましいでしょう。

このように、慣れない場所に来た赤ちゃんや、泣いている赤ちゃんを抱っこしている親の立場に立って共感をすることができますと、常識として言われている考え方を覆す思考を持つことができるようになります。

頭が固い人への対処方法:相手を認めてあげる・受け入れる

頭が固い人に対しては、相手の考え方や価値観を認めてあげることも大切です。

と言いますのも、頭が固い人は時には失礼なことを言ったりやる気がないように見えたりしてしまいがちですが、頭が固い人の行為はルールやマナーを厳守しようとする気持ちの表れだとも言えます。

ですので、融通が利かなくて言われたことをどのような場面でも、そのままこなそうとする人に対しては、相手の考え方に理解を示してあげた上で受け入れてあげるようにすると良いです。

そうしますと、他の人に言われると失礼だと感じる言葉を言われたときにも違う意味で捉えることができますし、相手のことを理解しようとこちらの意識を変えることで、相手の意識も変わり、相手の頭の固い部分も改善してもらえる可能性もでてきます。